塗料と素材に悩む日々(はなまる 川西市)

猪名川町からこんにちは。
アイシンク建築設計事務所の池田です。

気温が下がってきたように思いますが、まだパッチは履かずに過ごしております(笑)
なんでしょう。毎年思いますが、この”いつからパッチ履くか!”で、誰かと?なにかと?
戦っているわたしがいます。。。

履きたかったら履けばいいやん、と思いますが、今年はまだ履いていません(笑)

さて、1月の中旬から始まる川西市のお花屋さんの改修工事に向けて、動き出しています。
施工図はまだ時間ありますし、追い込まれても夜なべすればどうにかなりますが、今回の工事
は店舗改修という事で住宅とは少し異なるスタイルというか、材料・素材の選定をしています。

そのメインとなるのが、壁の仕上げに用いる杉の無垢板。
オーナーさんとのお打ち合わせで”シャビーシック”というキーワードが出てきましたので、
私なりの”シャビーシック”を表現出来るように咀嚼して咀嚼して、どうにかイメージがまとまって
きた今日この頃です(笑)

シャビーシックという英語とフランス語が混じった造語ではなく、”落ち着いた古めかさ”と言い
換えるとなんだかイメージがしやすくなりました(笑)

建築雑誌やSNS検索したりして仕上がりのイメージは”白”に寄っていきました。
白と言っても”目が覚めるような白”もあれば、”クリームのような温もりのある白”もあるので、
杉板の使い方(巾や厚み、仕上げ加工)の検討を後に回し、まずは”白”のイメージを固める作業を開始。

今回は、色合いが豊富なタカラ塗料さん※実はこちらにithink greenという当所の為につくってもらった色が!
で選定する事に。サンプル作りの際、少量で販売してくれるのも有り難い。
上の画像の左から、水性ステインのクラシックホワイト(木目がはっきりと残る)その他は水栓アクリルとなり、
ホワイトクローバー・サマークラウド・マットホワイト・ミルクシェイクの4つを用いして、サンプルつくりを
進めていきながら、仕上がりイメージを固めていく事にしました。

ある程度、色のイメージが出来たきたので、次は壁に用いる杉材の使い方を検討開始。
検討事項は、”巾”と”厚み”と”仕上げ”と”張り方”の四項目。
まずは”巾”ですが、画像の左が乱巾となっていて、12cm・9cm・6cmの巾をランダムに張っています。
画像の右がすべて12cm巾で張っています。ちなみに、わたしの好みは画像左の乱巾張り。

次に厚み。これは材木屋さんからの提案があったんですが、15mmを基準に1~3mmほど厚みを変えたら、
凸凹に仕上がって、陰影が感じられたら、自然なラフさ?が表現出来るかなと思い、ランダムに厚みを変えて
製材してもらう事にしました。

仕上げは、ざっくり伝えると、ツルッとさせるか、ざらっとさせるか。
住宅だと人が触れる箇所に材木を用いるとなると、プレナーかサンダー仕上げを施して、手触りをよくしますが、
今回は店舗改修という事と、素材感を最優先させたかったので、ブラシ仕上げ(ホイールサンダー)としました。

杉材にブラシ仕上げを施すと柔らかさ夏目だけが削られいき、杉材の表面に凸凹(うずくり)が出来ていきます。
今回は白塗装を施す上でこの凸凹がすごくすごく重要な要素になってくるわけです。

さ、これでわたしの頭の整理はだいぶ出来たので、オーナーさんへ提案しつつ、ご意見聞かせてもらおうと思います。