築40年弱のマンション採寸と調査(兵庫県 西宮市)

ついこないだ12月になったと思っていたら、もう中旬!
街に出ると、日に日に年末の慌ただしさが増しているような気がします。

さて先日、西宮市の方からマンションリノベーションのお問合わせを頂きました。

まずはご自宅にお伺いし、施主さんがどんな住まいをイメージされているか、そして私が普段どんな
住まいづくりしているかをお話させてもらい、、、後日、改めてマンションリノベーションに向けた
採寸・調査をさせて頂きました。

まだ物件の決済が終わっていないので、採寸時に現場の鍵を不動産屋さんにお借りしました。
その際、退室時にチェックシート(窓や玄関ドアの施錠や照明のONOFF)の記入をお願いさ
れたのですが、これまでに何度か鍵を借りる事はありましたが、これが初めての経験。

決済を終えるまで、売り主さんの所有物をしっかりと管理されている姿勢に好印象を覚えました。

さて、そんな事を思いながら、現場に到着。
築40年ほどの物件なので建物の意匠はそれなりの風格が漂っていますが、普段の清掃や修繕が
きちっとされているのが伝わってきます。室内も経年による傷みはところどころにありますが、
築年数の事を考えると、売り主さんがとても丁寧に住まれていた事が分かります。

採寸開始。どこからスタートするかは決めているわけではありませんが、大体は玄関ドアから(笑)

新聞受けが組み込まれてた白い親子型の鉄扉が特徴的で可愛らしい印象を持ちましたが、近寄ると
分かる召合せ部分からの強烈な隙間風。。。

いつももっと早く採寸が出来ないもんかな、、、と悩んでいますが、時間を掛けるからこそ、こう
した現場の改善ポイントを感じられるかなとも思っていたり。

採寸はメジャーとレザースケールを用い、各空間の長さや高さを一つずつ計測し、寸法をカメラで撮影していきます。
測って撮り、測って撮りの繰り返し。。。つまり、そうです。とっても地味な作業です(笑)

とっても地味な作業ですが、現状を把握して、正確な現況図を起こす為、頭を結構使っているんです。

採寸と同時に窓を開けて風の通り、日の差し込み具合を確認したり、車や近隣からの外部の音に耳を傾けたり、目に
見える部分以外の情報も把握出来るように努めて、リフォームプランに生かせられるように考えています。

採寸中に排水配管類の確認が出来そうな点検口が浴室に設けられているのを見つけたので、ビス固定されていた
点検口を取り外し内部を確認。

大きな点検口だったので、取り外しに苦労しましたが、、、点検口の中を覗くと、
一箇所に設けられた汚水竪配管・雑排水竪配管・通気管、そしてキッチンフードの換気配管、給水給湯配管の経路
もしっかりと確認する事が出来ました。また取付け時に苦労しましたが、大きな点検口の有り難さが見に染みました(笑)

建築図面の確認は次の入居者さんの依頼書が必要だそうなので、また後日となりましたが、採寸・調査を無事に終える事
が出来ました。このデータを元にして現況図を起こして、プランへと進みます。

どんなリノベーションプラン、どんな木の住まいになるか、今から愉しみです。