隣のおばあちゃん家(猪名川町 リフォーム)

川西市畦野に新しく出来たシオカブコーヒーさんの枠造作工事以来
久しぶりの改修のお仕事をさせて頂きました。

今回の現場は当所のすぐ横、お隣のおばあちゃん家。
回覧板を持ってきてくれた際にお声がけ頂き、改修を任せてもらう事になりました。

改修箇所は、
①母屋の廊下の補強+やり変え
②離れの床の補強+やり変え
③倉庫の床の補強
④その他細々したメンテナンス

大工のよっちゃんとの打ち合わせと日程調整、材料の段取りを行い、先週の日曜日から
4日間でリフォーム工事に入らせてもらいました。

まずは、母屋の廊下から。
既存の合板フローリングが経年で接着剤で貼り合わさっていたプライ(芯材)同士が
剥離してしまい差はありますが、歩くと至るところで沈み込むようになってしまっています。

床組を構成する根太や大引、束類は健全でしたので、既存合板フローリングの上からウレタンボンド+
ビスで構造用合板を留め、その上から桧フローリング(t=15mm)を張る(ウレタンボンド+
フロアタッカー)事にしました。

構造用合板と桧フローリングで27mmほどの厚みになりますが、敷居までの高さが45mmほどあったので、
納まり良く施工する事が出来ました。

道具や材料の搬入、詳細打ち合わせなどであっという間に時間が過ぎ、一日目は廊下の
半分ほどのところまで張ったところで終了。

ちなみに、桧のフローリングは同じ猪名川町にある東山材木さんに注文。
京北の原木を製材しているそうで、いつもお世話になっている丸岡材木さんのところの桧材
とはまた少し違った木目や色合いに感じられました。

とはいえ、香りは桧特有の爽やかなすっきりとした香りで、半分まででしたが桧が張られた廊下
は桧の香りが漂うようになっていました。

二日目もわたしが下地(構造用合板の補強)を担当し、大工のよっちゃんが仕上げの
桧フローリング張りを担当。下地はそこまで精度を求められないので、さくさくと進められ
ますが、大変なのは仕上げのよっちゃん。

築60年ほどの建物ですので、歪んでいる箇所も少なくない上に柱が露出する”真壁”のつくり
ですので、桧フローリングと既存壁や柱との擦り付けはなかなか大変で技術のいる作業です。

離れの床下地を終えたタイミングで廊下の桧フローリング張りが終わったようで、
よっちゃんは離れに移動し、母屋の廊下と同じ桧フローリング張りを開始。

廊下は長さ4m弱あったので、長手方向の継ぎ手は発生しませんでしたが、離れは
継ぎ手は出てくるので、桧材の取りをと根太位置を考慮して継ぎ手位置を打ち合わせ
しておきました。

よっちゃんが離れの桧張りを進めている間にわたしは③の倉庫の床の補強に着手。
こちらも廊下や離れの床と同じで経年による合板の劣化で床が沈む(抜けそう)ように
なっていたので改修を行いますが、倉庫という事なので劣化は激しい箇所のみ合板を
切り貼りしての補強としています。

倉庫改修の途中で日が暮れたので二日目も終了。

三日目はよっちゃんには引き続き離れの桧フローリング張りを進めてもらい、
私は倉庫の改修の続きからスタート。

昼過ぎに倉庫の改修を終え、④その他細々したメンテナンス に入っていきます。

”細々した”とありますが、作業時間的に網戸の張替えが90%といえます。(笑)
昔の住まいって窓が多く、窓が多いと当然網戸も多いわけで、、、

よっちゃんは離れの桧フローリング張り、わたしは網戸張替えで日暮れを迎え、
三日目も怪我なく無事に終了。

四日目の午後3時までに離れの桧フローリング張りと網戸張替えは完了。

そこからはよっちゃんの手も借りて、残っていたメンテナンスを実施。
ダイニングのアコーディオンカーテンを撤去し、過去に取り外した甲丸レールと取り付けて
木製建具を再設置。

書いているとシンプルな作業に思うんですが、築60年ほどとなると鴨居が下がってきていたり
して、ある程度の手直しをしないと元通りには行かず(汗)大工のよっちゃんに戸首の調整をして
もらう事で安全にスムーズに使えるようになりました。

その他、キッチン窓のパッキンが劣化、ガラスがサッシ溝に落ち込み隙間が出来てしまっていて、
そこからの隙間風が辛い、、、との事だったので、生きているパッキンを残しつつ、ガラスを所定の位置に
戻し、四周をコーキング処理・固定してみました。とりあえずは大丈夫そうですが、今後どうなるか(汗)

そんなこんなで最終日も日が暮れるまでドタバタでしたが、お聞きしていたリフォーム内容は無事に完了。
おばあちゃんに喜んでもらえた事、依頼してもらった事が本当に嬉しいです。

では、また!