土壁+カチオンシーラー+石膏左官塗り(空き家改修 猪名川町)

こんにちは。ithink一級建築士事務所の池田です。

猪名川町の空き家活用カフェは引き続き、DIYによる壁塗りが行われています。

壁塗りが終わらないと電気工事の仕上げ(スイッチやコンセント、照明器具の取付)
も出来ない、つまり改修工事が終われないわけでして、、、何とかあと数日で壁塗りを
終わらせないといけないわけです。

さて、壁塗りはトイレ→厨房→バックヤードと塗り進み、いよいよ客席スペースとなりました。
今回の塗材(石膏)にもだいぶ慣れてきましたが、あくまで下塗り材ですので、その硬化速度に焦っています。

これまでのプラスターボード下地とは異なり、客席スペースは既存の綿壁が下地となります。
経年劣化で少し触るとポロポロと落ちてしまうので、この綿壁の下地処理に頭を悩ませました。

柱や窓枠周りの養生を行い、試しに綿壁の上から下塗り用カチオン系樹脂塗料を塗布してみました。
、、、が、ローラーに綿壁が大量に付着するので、ここで綿壁の除去を決意(笑)

霧吹きで綿壁表面を湿らせ、ケレンでこそぎ落とす。を繰り返す事2時間。
せんい壁が除去出来、下地の土壁が現れました。画像無いですが、結構な量(汗)

土壁の欠損部、柱との取り合いの補修を行い、水性アクどめシーラー(カチオン系)を塗布。
”土壁面の抑え効果”、”上塗り材の付着性向上”、”土壁面からのアクどめ”を目的としています。

乾燥後の壁面を観察していると、軟弱に感じられた土壁面にしっかりと浸透してようで表面強度が
強まっている事がわかりました。

カチオンシーラー塗布後は6時間以上の乾燥が必要ですので、上塗りはまた翌日。

カチオンシーラーがしっかりと乾燥している事を確認して、上塗りを開始。

一人で黙々と塗っていたら、友人カップルが登場(笑)
少し喋って、また作業に没頭していたら、、、友人家族が登場(笑)

黙々と寂しく作業の一日だなと思っていましたが、気づけば賑やかな作業日となりました。
お陰さまで日が暮れるまでには客席スペースの仕上げ塗りを終えて、残すはスタッフルームのみです。

気になるのが、まだカチオンシーラーの匂いが少し残っているコト・・・。
もう少し時間立てば抜けていくのかな・・・。

柱間の壁面が石膏の色合いに変わり、明るく清潔感のある喫茶空間になりました。
既存の柱や梁とのメリハリも出て、新旧が入り混じった雰囲気が落ち着きのある空間を演出してくれています。

また別日に最後のスタッフルームの石膏塗りをDIY。

こちらは石膏ボード下地でしたので、下地処理は苦労しませんでしたが、結構な塗り面積があり
塗り終わる頃には握力がずいぶんと低下していました(笑)

これで壁塗りは全て完了!本来は下塗り材であるプラスター材を仕上げとしていますが、今のところ
は問題なし。今後も問題ないコトを祈るばかりです。

これで電気工事の仕上げに入ってもらえます。母屋の完成までもう一息です。では、また!