大工さんの造作工事が終わり、内装仕上げへ

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こんにちは。
アイシンク建築設計事務所の池田です。

あーもう春だー!ポカポカだーっと嬉々する日もあれば、、、
あぁぁ、さ、、、寒い。ガチガチと唇を震わす日もあり、、、
三寒四温という言葉の通り、寒暖差を感じる日々でございます。
つまり、わたくし、風邪を引いております。2月は本当に弱い(笑)

前回のブログでご紹介した大工さんのつくるキッチン&カウンター収納。

前回まではまだ施工途中!っという見た目でしたが、引き出しの前板&ハンドルが取付けられ
、一気に木の住まいにあった造作家具らしく仕上がりました。

こちらの現場に入った大工の米倉さんが丁寧なようで、引き出し各々のラインがびしーっと
揃っていて、図面チェックしている私の気持ちが爽快になるほどの仕上がりです。
材の取り方もあるんでしょうかね。本当にきれいに仕上げてくれています。

これで大工さんによる範囲は無事に終了。
内装仕上げが終わり次第、ガスコンロや水栓などの設備機器が接続されて、完成となります。

造作キッチン&カウンター収納のハンドルは、シロクマ(氷菓子は白くま)というメーカー品。

昨年にお引き渡しさせてもらった西宮市の住まいから、断面がダエンのタイプに変えてみています。
以前はまん丸(丸棒)タイプで可愛らしい印象で、ダエンタイプを用いると少し締まった雰囲気に
なるように感じます。小さな部分ですが数が並ぶので、ハンドルのデザインでキッチン周りの
印象って結構変わります。

レール式の手掛けがあったり、プッシュ式(ハンドル無し)があったりと様々ですが、現場での
大工さんによる造作となるとハンドル式の手掛けが一番良いのかなと思います。

リノベーション後の住戸天井高さは基本が235cm。
マンション構造にもよりますが、2、7mという階高からスラグ厚さ+天井空間+乾式二重床を
差し引いていくと、大体これくらいの高さになってきます。

また、この住戸でリノベ工事着工以前に目立っていたのが小梁。
ちなみに、、、柱や梁で出来る凹凸をいかにシンプルに!いかに住空間に馴染ませるか!が、
マンションリノベーションですっきりとした印象の住空間をつくる上での大事なポイントの一つ
だと思っております。

今回は、小梁高さに合わせて天井を設ける(天井を落とす)事で、小梁の存在を消しています。
天井(=小梁下)高さは≒215cmほど。

数字だけを見ると低く感じますが、キッチン及びダイニング(ワークススペース)としては、
問題無し。また天井を下げる事で既存の開口部とのバランスも良くなってように感じます。

天井段差の見切り材はニ方に設ける事で、梁のように見せて空間のアクセントに。
壁・天井が珪藻土で仕上げられてると、もう少し軽やかに感じられるかなと思います。

それにしても大工さん上手く留めているなぁ、、、一本の材木に見える(・_・;

これまでの工事進捗ブログで度々ご紹介している開口部周りの造作も完成。
最後にタモ材の手摺を取付。一本の材木が入っただけですが、開口部との距離が出来て恐怖心が
ずいぶんと和らぎました。内窓+断熱ブラインドが入れば、より安心感が増すのかなと思います。

ちなみに、二つの窓は上端の高さは同じものの、下端の高さが異なります。
おそらく新築時に設けられていた部屋の採光面積を考えると、このサイズで良かったのだと思い
ますが、一つの空間に並ぶとそのズレが気になったりするわけで、、、

もちろん窓の大きさは変えられませんので、少しでもそのズレが感じられない方法を考え、、、
内窓は既設の開口部と同サイズとし、その手前に設置する断熱ブラインドのみ下端の低い方と
合うように枠を造作してもらいました。

ちょっとややこしかったようですが、、、無事、イメージ通りに仕上がっています。
内窓・断熱ブラインドが設置された時、どんな印象になるか愉しみにしているところです。

さあ、今週からは内装仕上げへと工事が入っています。
左官職人さんに教えてもらいたい事もありますし、明日は珪藻土塗り真っ只中の現場に向おうと
思います。では、またーっ!