基礎工事はじまり(能勢町 古民家改修)

こんにちは。
アイシンク建築設計事務所の池田です。

今日から能勢町吉野(亀岡市との境)で牛小屋のリノベーション(構造補強)工事がスタート。

当初の予定では昨日が着工日だったのですが、予想以上の冷え込みでベースコンクリート
の凍害が心配でしたので、着工を一日ズラして冷え込みが和らいだ本日に着工する事に。

冷え込みは和らいだものの、それでも寒い寒い一日とでしたが、18日に補強工事の第一弾である
基礎ブロック工事がスタート。今回はお隣町、豊能町の外構屋の入江さんにお願いしました!

まずは、既存建物の外周部に新たに基礎(ブロック)を設けるので、そのベースの打設を行う為に
既存の建物から300~400mmほどの幅でぐるっと根堀作業をしていきます。

周囲が狭いので重機ではなく、今回は手作業での根堀。。。
”それなりに掘削量あるけど大丈夫かな・・・”という不安など忘れてしまうかのような、パワフルな仕事ぶり。
ハツリ機で踏み固まった地盤をほぐしながら、外構屋さんお二人がどんどんと根堀を進めてくれます。

新たに設けるブロック基礎は出来るだけ既存建物に寄せて設けたかったので、既存建物が乗っている束石天端をベース天端に設定しました。
本来、ベースは束石よりも下に設けたかったのですが、束石の凸凹に合わせると既存建物からの距離が出てしまい(離れる)基礎ブロック上に
に設ける新たな構造体と緊結しにくくなる為、束石天端とベース天端を揃えるのがベターだと判断しました。

また、室内に水回りを設ける計画があったので、北側のみ既存建物とブロック基礎との距離を60ミリほど確保し、その空間内を排水配管
スペースとして利用出来るように対応してもらっています。

根堀後は砕石を充填して、約100mmほどの深さになるように転圧を実施。
転圧後は、ベース天端と揃うように周囲に型枠を設置し、ベース(2-D10)と立ち上がり(D10@400)の配筋がされました。

すべて手作業でしたがすごくスムーズでお昼休みまでにベース打ちの下準備が無事に完了。

午後からはミキサー車が到着し、生コン打設を実施。ベースだけなので、1㎥ほど。
根堀・転圧・配筋がされた型枠内に一輪車で運搬されたコンクリートが流し込まれていきます。

設定通り、束石天端とベース天端がほぼ同じ高さになっています。
入江さんが丁寧に既存土台の下にもコンクリートが充填されるようにコテで均していってくれました。

最後にもう一度ベース天を押さえて、凍害防止の為にシートで覆い、基礎工事の一日目は無事完了。

時折、雪が降るハードな環境の中での作業でしたが、3人の外構屋さんの素早く・丁寧な仕事のお陰で
日が暮れる前に完了する事が出来ました。

明日は昼から基礎ブロック積みの予定。横配筋を入れて欲しかったので、特横という仕様のブロック
が使われます。

基礎ブロック工事後は、加羽大工の工場に移動して構造材(桧の105角材)の防蟻・防腐塗装を実施。
周囲が田んぼに囲まれた湿気の多い地域で材木の腐りをお施主さんが心配されていたので、柱・梁・桁
合わせて32本。すべてに塗装を施しました。

夜の8時くらいから開始して、終わったのは日付が変わった頃(笑)
なかなか大変でしたが出来る事をしておきたかったので、これで少し安心してもらえればOKです。

作業に付き合ってくれた加羽大工に感謝感謝です!
構造材はここであらかた加工して、来週の日曜日に建て方を予定。

明日のブロック積みも無事に終わりますように。