子ども部屋を仕事部屋に(マンションリノベーション 伊丹市)

こんにちは。猪名川町で設計やら野菜つくりやらを行っている
アイシンク建築設計事務所の池田です。

昨日のニュースで今日は”12月並の冷え込みとなる”と言われていましたが、、、
本当に寒い。吹いている風の冷たいこと冷たいこと(汗)

寒いだけならよかったのですが、近畿地方は昨晩から雨で予定していた稲刈りも
出来ず、、、気温が高かったら雨が降っててもやるんですが、この気温だと・・・

明日に仕切り直しです。

コロナ禍による働き方と暮らしの変化

さて、昨日と一昨日は、お手伝いに行っている工務店さんの監督見習いとして、伊丹市の
マンションでリフォーム工事を行っていました。

ちなみにこのお住いは、以前に勤めたいた設計事務所が設計監理したところで、当然わたくし
も関わっていましたので、約5~6年ぶりのご訪問となりました。

住まい手さんのご要望としましては、”空いた子ども部屋を仕事部屋に作り変えたい”というもの。

春からのコロナ騒動で自宅で過ごす時間が増えたせいか、こうした部分リフォーム(個室確保や防音)
のご相談がとても多いです。特に個室数が限られているマンションにお住まいの方からの相談が多く感じます。

マンションリノベの肝は”既存との融合”

ノートパソコンに加え、本や資料を広げながらの作業となる事が多いとのことでした
ので、効率的に作業が出来るように長めのカウンターを提案させて頂きました。

また、”すぐに資料が取り出せるようにしたい”というご要望があったので、既存の腰窓と
壁面との間に奥行き30センチの棚スペースを設けました。

またカウンター上部(梁下面)に新たにダクトレールを設け、手元もしっかりと明るく
して仕事をして頂けると思います。

マンションリノベーションの設計の肝とも言える、”既存物との融合”がうまく出来た
ので、すっきりと馴染んだように思います。

造り付け収納はマンションにこそ向いている!?

マンション住戸では悩む事の多い、柱や梁の凸凹。
この凸凹のせいで、ベッドやタンス等の家具を配置していくと、どこかに
謎のゾーンが出来てしまうこともしばしば(笑)

設計する側としては、この凸凹がプランのきっかけつくりになったりしますが、
この凸凹とどううまく付き合うかもマンションリノベの肝と思っています。

で、今回の部分改修ではこの柱や梁の凸凹に15センチの奥行きの可動棚を壁一面
に造り付けました。15センチの奥行きですので、CDケースや文庫本等の収納がメインです。

凸凹した壁一面に造り付ける事で部屋の形状が整形になり、壁のラインが揃う事ですっきりと
した印象になります。造り付け収納の良さは収納量の増加もありますが、意匠面では壁のライン
が揃えられるところにより恩恵を受けるように思います。

片付け・掃除をした後は、施主さんにお茶と和菓子の差し入れを頂き、出来たてホヤホヤ
の仕事部屋空間で一服させて頂きました。

この一服の時の会話こそがまだまだ施工に知識や経験の少ない私にとってはとても大事で
”こうやってもよかったかも”、”ここがいい感じやった”、などなど、ある意味、採点会?反省会?
みたいな感じになるわけです。

今回では、背板の納め方や厚み、カウンターの構成など、もっと見た目も施工性もよくなる
改善点があったので、しっかりとノートして生かしていこうと思います。

あー無事に終わってよかった!