珪藻土の色合い・質感を確認

大工工事も終盤へと差し掛かり、そろそろ内装工事へと意識が移っていくタイミング。
っというわけで、現場確認も兼ねて施主さんにリノベーション現場までご足労頂きまして、
壁を仕上げる珪藻土の質感・色合いのお打合せをさせて頂きました。

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今回のリノベーション工事で用いるのは、日本ケイソウ土建の「エコクイーン」。

珪藻土自体には、硬化する作用がありません(漆喰は炭酸ガスによって硬化)ので、下記のような
もので固める事が一般的になっています。

・ 消石灰
・ 白セメント
・ 石こう
・ 合成樹脂エマルジョン
・ でんぷん糊
・ にがり

エコクイーンはこのような成分の中から、「消石灰」と「白セメント」を固化材として採用して、
珪藻土と混ぜ合わせたシンプルな素材と言えます。樹脂材などの含有が少ない分乾燥が早く、見切り
の少ない大壁(柱が出てこない)では、施工が難しく(色ムラが出やすい)と言われていますが、
より自然素材と言える建材と言えるかなと思います。

ただ、ひび割れや施工単価などで何か優先していくかで、用いる素材やメーカーを変えていけば良い
のかなと思っています。

施主さんは持参した「エコクイーン」のサンプルブックを立てたり寝かせたりと、さまざまな見え方
光の当たり方をイメージしながら確認をされていました。

その色合い・質感の物になったかは、また左官工事までのお愉しみ。

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私が最も熱を込めている「窓際造作ベンチ」。
天板(座面)の桧巾ハギ材が据えられてたので、一番座り(笑)

視線がぐぐっと上がり、バルコニーの腰壁(手すり壁)が目線から外れ、より一層眺望を楽しみ事が
出来そう。座面の垂れや背もたれの加工、内窓及び断熱ブラインドの納まりの検討など、考える事は
多いですが、このお住いの印象になるような場所になってくれると思います。

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北側の居室(フリールーム)や玄関ホールでは、壁や天井のボード張りが進められ、空間と捉えられる
ように仕上がってきています。動線や視線の抜け等も今まで以上にしっかりと把握出来るようになって
きました。

玄関ホール、自分の中で少し、ほんの少し新しい試み(感覚的な部分)があって、それがイメージ通り
に出来上がってきていて、密かに感動中。「空間の配分と広がり」みたいなテーマです(笑)

施工写真をアップする際に、そこんところ説明出来たらなと思います。

さあ、引き続き大工さんによる木造作が進んでいきます。
造作ベンチ、洗面カウンター、ハーフユニットバスなどなど、手間の掛かる箇所が多くて大変だと思い
ますが、もうひと頑張りよろしくお願いしますm(_ _)m