幅広215ミリの杉フローリング張り(兵庫県 伊丹市)
前回のブログ、遮音二重床の施工を終えて、杉フローリング張りが進みます。
杉材をどう見せるか、どこを基準に張り進めるかは大工さんによって異なり、
それぞれのこだわりがあって、見ていても面白いもんです。
見た目では廊下やリビングには比較的、節の少ない色合いの良い板材を優先したり、
施工面では壁際から張る方もいれば、廊下に基準ラインを取る方もいたりします。
どれが良い悪いではなく、大工さんそれぞれの性格によるのかなと思います。
せっかちな方は、とりあえず進めたい。
その逆、慎重な方はどこを基準にしたら、加工が少なくて済むかを考える。
仕上がりは同じでも、その過程は異なるのが手作業の面白さの一つかなと思いました。
この場合は、左側の壁のラインを基準にして張り進められています。
真ん中のフローリング材が廊下幅の芯にきて、少しの事ですがすっきりと
見えるのはそういう工夫によるものかもしれませんね。
南面からの日差しによる陰影が杉材の格好良さをぐっと引き立てますねぇ。
ぐぐっとアップ画像。
画像を見るだけでも、杉材のやわらかさが伝わってきます。
こうして見ると無垢ならではの色合いのバラつきがよーく分かりますね。
左上がちょっと赤い、右上がちょっと黒い、下がちょっと白っぽい感じですかね。
また、フローリング材の角部は面取りが施されているのですが、この丸岡材木さん
の杉フローリング材は面がとても小さく(糸面といいます)、見た目がとても
すっきりとした印象になります。
掃き出し窓枠と杉フローリングの取り合う箇所も納められています。
大工の宮口さん、すっきりと美しく仕上げてくれました。
仕上がったところを見ると、宮口さんの手間は増やしましたが、框を入れて
納めなくて良かったなと思いました。
次は基準ラインからリビング側に張り進めていく様子。
張り上げてからすぐに養生ボードで見えなくなってしまうので、全容は
お引き渡し前のお愉しみとなりますね。
最後に大工の宮口さんと建具枠の納まりを打合せ。
原寸で描きながらが一番間違いが無いし、早い。宮口さんの頭の回転も早い。
大工さんって本当に頭が良い(・_・;)
ちょっとややこしい納まりにあるので、しっかりとした施工図を描いて
渡そうと思います。
ではでは、また進捗ありましたらお知らせさせて頂きます!