回転引き戸と引込み戸の枠造作(伊丹市 リフォーム)
今回の現場確認は施主さんご夫婦にご足労頂き、木工事をほぼ終えた現場にて
左官壁仕上げの珪藻土、壁紙の色・品番の確認をさせて頂きました。
珪藻土は真っ白ではなく、少しグレー掛かった色合いの仕上げ。
お持ちの家具もブラックチェリーのダイニングセット、ブラックのソファ
なので、シックな空間にまとまるかなと思います。
珪藻土の顆粒も少し大きなものになりましたので、照明の辺りぐあいも
とっても楽しみになります。
どこかに少し色を使った壁を、、、っと悩まれていましたが、家具・ペンダント照明
をアクセントと考えて、壁面は同一色で仕上げてもらう事にしました。
ちなみに、、、
こちらの現場では、住宅作家の中村好文さんがデザインされたペンダント照明
(PERAペラ)を設置する予定です。少し横長のぽってりとした可愛らしい印象ですね。
照明の製造は、富山県高岡市にある高岡銅器団地協同組合さん。
神仏具からゴルフ用品まで、さまざまな製造をされている企業団地で製造されている
メイドインジャパンの照明器具になります。なので、納期の心配もあまりしなくてよさそうです。
ガラス吹きのつくりで光が360度に広がり、ダイニングはこの照明一つで
十分な明るさを確保する事出来るかなと思います。
照明高さを容易に変えられるバランサーとのセット(PERA+PESO)はお悩みのようですが、
ダイニングテーブルの移動などを考えたら、コードを切らないバランサーがあれば対応しやすいです。
さて、伊丹市の木のマンションリノベーションの現場進捗にうつりましょう。
留め納まりの鴨居加工
伊丹の現場は、玄関を入ると壁?のような建具が正面に立っています。
玄関・廊下空間と寝室・WIC空間の間仕切りになっているわけですが、空間を
小さく区切りたい冬場(そういえば、昨日から一気に冷え込みましたね)はそれ
で良いですが、、、
「夏場は壁のような建具を開け放って北から南へ、
LDKから寝室・WICへと風を通したい」
とのご要望もございましたので、無い頭をひねり、、、ひねりひねり、、、
「壁(建具)が動けばええのんか!!」
っと、そこからはプラン作成&ご提案(説得?)までが早かったです(笑)
まあ、何が大変っていうと、それを実現させる大工の宮口さんが大変なわけで、、、
途中までが2枚引き、途中から一枚引きになるために、鴨居も加工も一手間。
木材同士が当たる角部(出隅)も留め加工をお願いしましたので、さらにもう一手間。
L型の2枚引き鴨居の取付
戸当りや引込み側の見切り材を先に取付、いざ鴨居の取付。
L型になっているので一人では難しそうだったので、ワタクシもお手伝い。
(大工の宮口さんの言う通りに持っただけですけどね)
今回、鴨居の厚みが30ミリで留め部に引張り用のボルトを仕込めなかったのですが、
隙間なく見事にぴしーっと突いていましたね。
いやあ、お見事お見事、さすが~っと思っていましたが、宮口さん的にはどこか違ったようで
ワタクシが帰ったあとにも、いろいろと手直しをされていたようでした(笑)
※この画像はまだ仮留めの段階ですよ。今はぴしーっと留まっています。
引込み戸と回転引込み戸の組み合わせで可変性のある間取りを
L型の鴨居を杉床から見上げるとこうした溝加工がされています。
ややこしいでしょう。そして、なんだか美しいでしょう。
一本溝の方が壁?の様な建具が納まり、空間を開放的に使いたい時は二本の片側の溝を
通って、、、ややこしいので仕上がり次第、動画でご紹介します(笑)
もっとぴしーっと留まっている画像もまた次回にご紹介しますので、ご期待ください。
床は積層材のVレールを溝じゃくりして埋込み
以前は竹のVレールが製品としてあったのですが、なにやら生産中止?になったようで、
今回から積層材のVレールにシフト。まあ、ぱっと見はあんまり分からないです。
ただ、この積層材のVレールはエンドマッチ加工(木口の実)がされているので、
こういう長い距離で使う場合は、反りなども考えられるので有難い加工です。
施主の奥さんがこの杉床の溝じゃくりに興味を持ってくれて、なんだか嬉しかったなあ。
ぱっと見は溝が掘ってあるだけなんですが、素人の私たちがやろうと思ってもなかなか
出来るもんじゃないですからね、、、
加工工具があって、それを操る大工さんの腕があってこそ。
そうした何気ないところに興味もって頂けるのは、本当に嬉しくなります。
大工さんって、宮口さんってすごいんです!本当にすごい方たちなんです!って、伝えたくなるんです(笑)
簡単にやっちゃうからすごそうに見えないかもですが、大工さんって本当に格好良いんです。
伊丹市の現場は、大工さんの木工事・造作工事を終えて、内装工事へと入ります。
クロス屋さん、左官屋さんが登場していきますので、その様子もご紹介したいなと思います。