解体スケルトン工事、無事完了(兵庫 リフォーム)

皆さん、こんにちは。
i think建築設計事務所の池田です。

先週明けから木のマンションリフォームが始まった兵庫県播磨町の現場は
解体スケルトン工事が無事に完了しました。

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↑北側(共用廊下側)を見たところ。南側の掃き出し窓からの日射が住戸奥まで入り込んできていう事が
分かります。

解体工事は各現場の内装仕様・搬出経路等の要素によって多少異なりますが、おおよそ5~6日程度で
このような状態まで戻す事が可能です。

今回は、外壁のコンクリート面の吹付け断熱(画像奥の黄色い部分)+その上に貼られている石膏ボード
は利用する為に残していますが、浴室、ベニヤ下地だった箇所は解体時に取れてしまったようので、新た
に下地を作ってもらいます。

この状況でこれまでにご提案・お打合せしてきた内容通りに工事が可能かをチェックしていきます。
採寸・竣工図(マンションの新築工事時の図面)はもちろん確認していますが、解体されて初めて分かる
問題点があるのが現状ですので、重要な作業になります。

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↑少し床コンクリートが凹んでいる範囲にユニットバス・洗面所が据えられていました。

まず確認したかったのが、天井高さ(コンクリート床 ⇔ コンクリート天井までの距離)。

採寸時にユニットバスの点検口から”どれくらいの天井高さが確保出来るのか?”を知る為に寸法
を逆算しつつ計測し、その数字を基にして平面図・パース作成をしていました。

解体後にも同じ位置(元ユニットバス)で計測したところ、想定と同じ寸法でひと安心。
念のため、南側のLDKで計測すると、、、5センチ低い?!
その他、何点かで計測しましたが、やはり南側はユニットバスがあった北側よりも5センチ低く
(っというか分厚く)コンクリート天井が打設されている様子、、、。

南側のコンクリート床は比較的大きなスパンになっていたので、剛性を確保する為に分厚くする
必要があったのかもしれません。
これは想定出来ずで施主さんにご説明の上、南側の天井は設計図面よりも数センチほど天井高さ
を低くする事になりました。

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また、メーターボックスから(左から順に)給湯・給水・汚水配管・ガス配管が住戸内に入り込んでいます。
この入れ込み部分の壁はCB(コンクリートブロック)で構造躯体とは切り離されていますので、新たに
配管用の孔をあけて、根本(メーターボックス内)からの配管取替(樹脂管)が可能な事がわかりました。

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↑マンションの構造躯体(コンクリート床)の上に、下地調整(嵩上げ)のシンダーコンクリート
が打設(≒8センチ)されています。

畳・カーペット・フローリング等、それぞれの厚みの違いには対応しやすいとは思うのですが、撤去は
まず不可能なので、床下空間を必要とする二重床を使用する木のリフォームでは大きな障害になります。

設計時からこの段差は想定出来たいたところなので、この部分(床高さ)で大きな変更は無し。

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また、シンダーコンクリートで嵩上げされている場合、給水・給湯・ガス配管も一緒に埋め込まれている
事もく、配管取替・水漏れ時対応の大きな障害になります。
(こちらの現場では、水漏れのリスクがある給水・給湯の配管を根本から樹脂管に新設します)

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解体後の現場も見ておいて欲しかったので、昨日は施主さんに現場に来てもらい、現場お打合せ。
上記の内容のご説明をさせてもらいました。ありがとうございました。

一通りお話が終わり気づく、、、なんかブログにもってこいの打合せっぽい写真がないぞ、っと。
ブログに人が(特に自分が)出てこないのが最近の悩みだったので、ご主人さんにご協力(やらせではない)
をお願いし、現場監督の西村さんにiPhoneを渡し、テイク2の写真↑(笑)

指を指して説明しているのが私。その隣が雑排水竪管さん。そして、ご主人さん。
”配管径の違いを説明している”そんな感じの写真です。皆さん、ご協力ありがとうございました(笑)

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これでブログに自分を登場させられると、大満足の私、、、。

あの後は、タケムラ工業の乾式二重床工事、給水・給湯・排水配管、電気配線の仕込みへと移っていきます。
また現場向かいましたら、進捗書かせてもらいます。

では、また!