牛小屋の?改修?工事?(能勢町 改修)
こんにちは。アイシンク建築設計事務所の池田です。
2021年もあ、、、、っと言う間に一ヶ月が過ぎ、もう二月。
一月はこれまで中途半端に終わらせていた”ヒアリングBOOK”や”折り畳みパンフ”
の製作に力を注ぎましたが、”リノベBOOK”までは終わらず(汗)
マンションリノベ考える際に知っていたら役に立ちそうな事を挙げていくと、
どんどんと増えていき、随分と分厚くなってきております。。。
ま、でもその分、わたしたちの住まいづくりとマンションリノベをしっかりとお伝え
出来る内容になりつつあるので、完成までもう一踏ん張り頑張りたいなと思います。
さて、今日はインスタグラムでお問い合わせのあった鍼灸院を営んでいる方をご訪問。
能勢町の最東端という場所ですが、京都府亀岡市へ抜ける際によく利用する国道477号線
がすぐ近くに通っており、アイシンクのある猪名川町からも車で30分ほどのところです。
現場に赴くと母屋の奥に可愛らしいボリュームの平屋があり、どうやらそちらが今回の
現場となる建物の様子。昔は牛小屋として使われていたそうで、かなりの築年数だそう。
↑外部のコンクリート土間(犬走り)はお施主さんが事前に撤去
相談内容としては、牛小屋を診療所として改修したいが、構造補強が可能かどうか。
既存の建物の足回りを見てみると、地面の上に束石が約2m間隔で置かれて、その上に
45×105の土台が敷かれ、柱が乗っていましたが、どこかのタイミングで室内外ともに
土台天端までコンクリートが打たれ、雨水が溜まりやすく、通気もなかった為、土台は
腐朽菌にやられて場所によってはスカスカの状態。。。
既存躯体を補強するのは困難と判断し、新たに既存躯体の外回りにぐるりと基礎を新設
して、基礎上に新たな構造を組み上げ、既存の構造と緊結する事で既存躯体と小屋組みの
荷重を載せ替える事をイメージしました。
こうした築年数が古くて管理がされてこなかった建物の場合、何をするにも複雑ですし
施工リスクも増えるので、建て替えを提案したくなりますが、、、建物の用途や耐久性
によっては補強を施して延命というか、生かしていく事も大事かなと思っています。
そうした思いがお施主さんの考えとも一致したので、なんとかこの建物を生かした改修
を実施する事になりそうです。
外装や内装はお施主さんがDIYでされるとの事ですので、わたしたちは外部の基礎工事
と建て方までの予定。
こうした改修は明確な答えがなく、予算も限られてくるので、その中でいかに効率的に
進められるか、迷いながらもお施主さんの要望を叶えられるように頑張りたいと思います。
外装や内装のアドバイスもさせてもらえるそうですので、完成したらまたお知らせしたい
なと思います!