建て方、完了!(凸凹工房 能勢町)

今日も朝から能勢町凸凹工房の現場へ。
寒いけども比較的暖かい、お天気にも恵まれた一日になるようでひと安心。

土台敷きの昨日と同様に缶コーヒー片手に喋っていると、構造材を載せた第一便が到着。
大工さん指示のもと段取りがしやすい位置にレッカーで建物内へと搬入されていきます。

この日は計6人の大工さんが作業。どんどんと梱包を開けて、昨日と同様に番付通りに材木を
配っていく作業に入ります。・・・が、やはり昨日同様、いやそれ以上に「いろはにほへと」
に戸惑っているご様子でした(笑)

配り終えると、土台のホゾ穴に差し込んでいきます。
登梁を用いた片流れの構造ですが、小屋束を建てるので、棟側の柱もその他と同じ長さとなります。

数は多いですが、ここまではとてもスムーズに進行。

午後からの小屋組みに向けて、桁や梁も組んでいきます。
わたくしはほぼ見ているだけでしたが、プレカットの打ち合わせ通りに組めているか、
心の中は常にソワソワとしていたのです(笑)

大工さんのふとした「あれ?」とか「んん?」という言葉を耳にする度にドキッとしたり。。。
「間違っていたら今日が台無しに・・・」という妄想に駆られる、設計者あるあるの一つじゃないかなと(笑)

そんな不安をよそに建て方は順調に進み、順調に進みすぎて、第ニ便が到着する前に手が空いてしまう始末(汗)

ちょっと早めになってしまいますが、材がないとどうにもならないので、ここで一段落。

普段は市内で仕事をする機会の多い大工さん方にとって能勢町の長閑な場所での仕事はそんなに悪いものではなかったようで、
火を焚きながら、ワイワイと第二便を待つことになりました。

途中、凸凹工房のしんちゃんが何かゴソゴソしてるなと思っていると、「みなさんでどうぞ」と、燻製したての鹿肉ジャーキーを大判振る舞い!
「なにが出てきたんや!?」と、若干、鹿肉ジャーキーへの抵抗をしめしつつも一口食べてみると、濃縮された旨味がなんとも美味しかったようで、
お土産に持ち帰る大工さんもいたほどでございました(笑)お酒のつまみにも合うでしょうねぇ。

そうこうしていると、第二便が到着し、作業再開。

小屋束、登梁を受ける梁(母屋)そして棟気を組み上げ、そこからはひたすら登梁を嵌め込んでいきます。
計76本(38×2)。休む事なく、集中を切らす事なく、どんどんと構造が組み上がっていきます。

登梁もすべて組み上がり、屋起こし・補強金物の締め付けを終え、今日はここまでかな、、、
と思っていると、大工さん方は野地板張りを開始。

単純とはいえ、結構な面積あるけど、日が短いけど、いけるのか、、、と一人不安がっていましたが、
早い早い。軽快に鉄砲を打つ音が響きだし、日が暮れると同時に野地板張りも完了。

しっかりと養生も行い、大工さん方のお陰で無事にに建て方が終了しました。
朝には基礎と土台しかなかったのに、目の前に構造体だけとはいえ、建物が建っている
のを見ると感動します。図面で描いていたものが、実寸で目の前に出来上がる時の感動は
設計者だけの楽しみというか特権ですかね。

明日は、外壁面の合板張りと構造補強金物の取り付けを進めてもらいます。

ふ~。まだ終わっていませんが、構造が組み上がるとほっとしますね。
今月中にはシート張り、サッシ取り付け、屋根板金工事まで終えたいところ。引き続き頑張ります!