回転引込み引戸と珪藻土塗りの仕上がり確認(伊丹市 リノベーション)
こんにちは。
i think建築設計事務所の池田です。
本日は東三国の現場確認に行っていたのですが、建具の取り込みを終えた
伊丹市の現場をどーしてもどーしても見たくて、真っ暗でしたが、行ってきました。
冬は間仕切り、夏は開放的な空間にする一つのアイデア
四の五の言わずに、まずは↑の動画をご覧くださいませ。
この回転引込み建具がイメージ通りに動くか、を結構心配していましたが、しっかりと機能している
事が分かり少しほっとしました。
エアコンの冷風が苦手、室内に外気を取り込みたいっというご要望を頂き、ご提案したのがこの形です。
簡単に考えれば、動画のように一箇所に建具を集めなくても両サイドに建具を収納する壁を作れば、
シンプルなのですが、間仕切り壁を一部残した”部分リフォーム”でしたので、こうした納まりとなりました。
これで風を通したい時期、オープンにしておきたい時は建具を壁の中に収納し、寒い時期、目隠ししたい時には
建具を引っ張り出して、クローズな住空間にする事が出来ます。
北側の寝室(兼ウォークインクローゼット)空間から、LDK(バルコニー側)を見た様子。
小さなホール・廊下の空間ですが、杉フローリングの張り方向と視線の方向をLDKと揃える
事で、空間に奥行きや流れのような感覚が感じられるようになります。
外気を取り込むのは、まだ少し先ですがどれくらいの通風が得られるのか、施主さんの
お声を聞くのが今から愉しみです。
ケイソウ土建 エコクイーン左官塗り仕上げ(骨材少し粗め)
LDK、廊下・ホール壁面の珪藻土塗りも終えられていました。
乾燥も進み、お打合せ通りの質感(骨材の凹凸)・色合いに落ち着いていました。
目が詰んで少し光沢のある巾木の米ツガ、柔らかな印象の(実際に柔らかいですが)
奈良県吉野の杉フローリング、そして少しだけグレーに寄った色合いの珪藻土は、
珪藻土の粒を少し大きな物を入れて、仕上げ面に微妙な凹凸が出来ています。
微妙な凹凸のあるマットな仕上がりは、無垢材との相性もとても良いですし、
日射・照明光が細かく反射・拡散される事は、落ち着いた住空間をつくる一つの要素とも言えます。
養生を撤去、一面が杉フローリング張りの空間に
乾式二重床(PB12,5二重張り仕様 ⊿LL(Ⅱ)ー5)の上に張られた杉フローリングがやっと
お披露目となりました。何度経験しても、この養生撤去時の嬉しさはなくなりませんね。
今回は、マンションの管理規約で遮音等級LL-40の性能を確保するように書かれていましたので、
通常のタケムラ工業の遮音二重床の上に 厚さ12,5ミリの石膏ボードを重ね張りする事で、
⊿LL(Ⅱ)ー5等級(推定LL-40相当)の遮音性能を確保しました。
表面の剛性を高くする意味合いで、石膏ボードを重ね張りするのですが、歩いているとその効果
が感じられます。床全体が一体になっているかのような、そんな感覚です。
乾式二重床特有のゴム脚による揺れも、かなり低減されるように感じます。
掃き出しサッシの枠材との取り合い。
杉フローリングの木口を欠いてもらい既存枠材の上にのっける事で、框が入らない
すっきりとした納まりになっています。
ブラックチェリー無垢材のキッチンカウンター
キッチンカウンターのブラックチェリー無垢材は、大阪の橘商店さんに段取りをお願いしました。
幅20センチほどでしたので、無地で色合いもきれいな材を入れてくれていました。
お持ちのダイニングテーブル・チェアもチェリー材との事ですので、まとまりのあるダイニング
空間になりそうです。
最後にワックス塗装として、ツヤツヤスベスベの状態でお渡ししたいなと思います。
さあ、残りは設備・照明器具の取付けを残しのみです。
引き続き、よろしくお願いします。