遮音二重床工事を終えて、杉フローリング張りへ(兵庫 リノベーション)

現在、、、午前五時すぎ、、、。

やっとこさ、こちら兵庫県播磨町のマンションリノベーション工事の
展開図(現場に渡す施工図で一番ボリュームのあるもの)が出来上がり
データを現場監督さんに送りました。(よっさん、見てね)

これで当分は楽に、、、っとはならず、大工さんがつくる”木の造作キッチン”
や”引出しをたくさん設けた大容量のキッチン収納”の細かな図面を作成していきます。

Oさん、もうちょっと、もうちょっと待ってくださいね(^^ゞ

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さて、先週の土曜日、、、だから、、、四日前になっちゃいましたが、マンションリフォーム工事が
進む播磨町の現場にてお打合せ&現場確認に行ってきましたので、その様子をご報告。

まず、今回の工事では壁・天井に”フェザーフィール”という漆喰塗料を塗りますが、一部壁紙仕上げの
お部屋がありますので、両方の素材のサンプルを用意して見比べながらの壁紙選定となりました。

結果、壁紙は東リというメーカーの珪藻土じゅらくというシリーズに。
照明・日射が当たってもテカリ(ギラつき)の発生が小さく、質感もとても良いです。

ビニールクロスには無い通気性があるので糊が乾くのもはやく、施工後の伸縮も出やすい
(乾いて目地部分に隙間が出来る)ですし、下地の凹凸も拾いやすくなりますが、、、
まあ、それが自然の紙素材に近い証明なわけでもあるので、しょうがないところ。

左官・塗装であればボード突きつけ部でのヒビ割れの可能性があるし、何を選んでも何かしらの
メンテナンスは必要になってくるわけですね、、、

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さて、前回のブログでは解体工事を終え、スケルトン(コンクリート躯体まで戻った)の状態でしたが、
そこから電気配線・給排水配管の仕込みがされて、杉(無垢)フローリングを使うマンションリフォームで
一番大事な工程と行っても良い”遮音二重床”の工事が進められていました。

私がいつも使っているのは長野県のタケムラ工業さんのジャストフロアーという製品。
↑の画像で敷き詰められているグレーの部分が床パネル材です。

セメントと国産桧の間伐材を用いてつくられた”強化高圧木毛セメント板”を主要部材と
し、受け材・脚ピッチ・ゴム硬度を工夫する事で高い遮音(低減)性能を実現させています。

また、以前には”丸岡材木さんの杉フローリング”+”タケムラ工業さんのジャストフロアー”と
いう組み合わせでどれくらいの遮音性能(発生した音が低減出来ているか)を計測してもらった
事がありますが、軽量音(スリッパの歩行音やイスを引きずる音)・重量音(子どもが歩く音)
共に低減している事を確認しています。

施工時にも幾つか注意事項があり、”パネルを小さくし過ぎてはダメ”、”脚・ゴムのピッチが
大きくなってはダメ”などなど、低減性能をしっかりと機能させる為のポイントがありますので
そういったところも出来ているかチェックするようにしています。
(まぁ今となっては施工に慣れた大工さんの方が詳しい事が多いですが、、、^_^;)

ちなみに、今回はいつもより少し重床の高さを上げて、段差のないフルフラットのお住まい
にしています。床は全て杉フローリングとしていますので、建具を開けている状態では
空間の広がりを感じられるようになったと思います。
施主さんのご決断に感謝感謝ですm(__)m

そして、画像の左奥にも見えていますが、奈良県吉野から杉フローリングが到着していました。

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↑の画像では養生されていないすっぽんぽんの状態で壁に立てかけられていますが、搬入時は
しっかりとダンボールでキズが付かぬように養生されています。

じゃあ、なんで?っと言いますと、同じ杉フローリング(一等材というグレード)の中でも、
色合い、節の多少・大小、木目等、いろいろな個性がありますので、大工さんは一度全ての
フローリング材をダンボールから出して、仕分けを行います。

人目につく玄関・廊下には、節が少なく小さく、色合いのきれいな物を。
荷物で床が隠れる収納内部やウォークインクローゼットには、その逆の物。
納品された杉フローリングを無駄にする事なく適材適所に使い分けてくれます。

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色合いも均一で(多少違ってもそのうち焼けて揃ってきますが)、加工もしっかりとされている事を
確認してにっこりの私の笑顔をHくんが撮ってくれました。

前回はご主人、今回はお子さんに協力してもらい、ブログに登場する事が出来ました(笑)
Hくんが撮った↑の写真を気に入って、フェイスブックのプロフィール画像にもしています。
いや、ほんと、Oさん家族にはほんと感謝でございますm(__)mご協力ありがたいm(__)m

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施主さんと現場でお打合せしている間に、西村大工さんが杉床を何枚か張ってくれたので早速、Oさん
ご家族に自分の家の杉フローリングを踏みしめてもらいました。寝転ぶのにはあと二ヶ月ほどですかね。
楽しみにしてお待ちくださいね(笑)

そして、西村大工さんの気の利かせようにも感謝です。ありがとうございましたm(__)m

杉フローリングは張るとキズや汚れが付かないよう、すぐに養生するのでタイミングによっては、完成間近
まで杉フローリングを見られない、、、(まあそれはそれで楽しみですが)なんて事もあるので、今回は
ちょうど良いタイミングでお打合せをする事が出来ました。

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杉フローリングはお隣さんとの戸境壁から張り進められています。
先週の土曜日のお昼にこの状態だったので、昨日・今日で杉床張りは終える感じでしょうかね。

木のリノベーション現場には杉の心地よい香りが充満している事でしょう(^o^)
次は間仕切り壁などの下地造作が進められていくと思います。

また週末に現場行って見てきます(^^ゞ