こんにちは、アイシンク建築設計事務所の池田です。

春先に植えた作物もすくすくと育ち、先日はサニーレタスを収穫。
その日の晩ごはんのサラダにしたのですが、甘みが強いように感じ
とってもおいしく戴けました。

根本から採らずにちぎっていけば、まだまだ楽しめるようなので、
当面のサラダは賄えそうです。

さて、戸建てリフォームの話が進んでいる兵庫県猪名川町の現場では、
ペレットストーブの設置を検討中。

 

検討機種 SS-1の燃焼中の動画がありました。ペレットでも結構な炎が出るんですねぇ。

暮らしの中にストーブがあって、炉内で揺らめく炎を見ながら、ゆったりと過ごす、、、
なんていう憧れが提案の大部分を占めているのですが、一応それ以外にも利用はありまして、、、

選んでいるペレットストーブはFF式で燃焼に室内の空気を使わない”強制給排気”タイプです。
また、鋳鉄の扉面と炉内の蓄熱レンガからの輻射熱、炉内で熱交換された温風を使った暖房で
温度ムラが少ない空間になります。

で、やはり暖房器具となると、しかもしかもあまり馴染みのないペレットストーブとなると気になるのが燃費。
憧れはあるけども、どれくらいの燃料費が掛かるかが分からないから躊躇している、、、
っという方も少なくはないと思います。

そこで馴染みのあるエアコン、ガス(都市・LP)ストーブ、灯油ストーブと比較してみることで、どれくらいの
燃費差があるのか試算してみようと思います。


●各種エネルギー(電気・ガス・灯油・ペレット)の発熱量を調べる。

 

まず、それぞれのエネルギーを料金単価ベースから発熱量(カロリー)ベースに変換すると、、、

電気:1kWh ≒ 865kcal

都市ガス:1㎥ ≒ 10750Kcal

LPガス:1㎥ ≒ 24000Kcal

灯油:1L ≒ 8718Kcal

ペレット:1kg ≒ 3940Kcal

※電気は関西電力の従量電灯Aの単価を参照
※都市ガスは大阪ガスのA料金の単価を参照
※LPガスは石油情報センター 一般小売価格 液化石油(LP)ガス 偶数月調査を参照
※灯油は経済産業省 資源エネルギー省の石油製品価格調査を参照
※ペレットはさいかい産業さん資料より(全木ペレット低位燃焼時)を参照
※ファンヒーターの電気代は含んでいません。

※高校までしか物理やっていないので、うろ覚えですが、、、

カロリーは物質1gを1℃上昇させるのに必要なエネルギーで、1kcal ≒ 4.2KJ。1W ≒ 1J・s。

1kWh = 1000wh =1000w×60(分)×60(秒)=3600000J・S (3600kJ・S)

1KJ ≒ 0.24kcal

3600 × 0.24= 865kcal ←これで計算


●発熱量をそれぞれのエネルギー単価で割る。

電気:865kcal(1kWh)/22円 ≒ 40kcal/円

都市ガス:10750Kcal(1㎥)/195円 ≒ 55kcal/円

LPガス:24000Kcal(1㎥)/660円 ≒ 40kcal/円

灯油:8718Kcal(1L)/100円 ≒ 87kcal/円

ペレット:3940Kcal(1Kg)/45円 ≒ 88kcal/円

これで1円で、それぞれどのくらいの発熱量を得られるかが分かりました。

コストパフォーマンスの良い順番に並び替えると、、、

ペレット>灯油>都市ガス>PLガス>電気

ペレットのコストパフォーマンスが良さげです。
その反面、エコなイメージがある電気が割高?のように感じます、、、

が、、、これは暖房機器によっては別の結果になります。

エアコン(ヒートポンプ式)を暖房器具とした場合は、何かを燃やして熱源をつくるのではなく、
外部から集めてくる(ヒートポンプ)という仕組みです。

1000Wの電気ヒーターであれば単純に865kcalの発熱量ですが、エアコンの場合は1000Wを使いその
2、3倍のエネルギーの熱を外部あら集めてくる事が出来ますので、とても効率の良い暖房器具になります。

たとえば、パナソニックのインバーター冷暖房除湿タイプ ルームエアコン CS-X805C2 だと、
暖房能力 9.5(0.4~11.4)kW / 消費電力 3000(110~4000)W ≒ 3,2(COP)
消費電力に対して、おおよそ3,2倍のエネルギーを発生させる事が出来ます。

つまり、、、

電気(電熱ヒーターなど):865kcal(1kWh)/22円 ≒ 40kcal/円

電気(ヒートポンプエアコン):2768kcal(1kWh)/22円 ≒ 125kcal/円

この結果に並び替えると、、、

電気(エアコン)>ペレット>灯油>都市ガス>PLガス>電気(電熱ヒーター)

もっと効率の良いエアコンもあるようですが、比較としてはこれで十分かなと思います。


●室内環境への影響などなど

 

エアコン・ペレットストーブ(FF式)は室内の温度のみを上昇させるので、相対湿度が下がり
過乾燥になりがちです。

その反面、どちらも室内空気を汚染しないので、二酸化炭素濃度の上昇や一酸化炭素中毒の心配
は少ないといえます。

ガスストーブ・灯油ストーブは燃焼時に二酸化炭素と水蒸気(水)を排出しますので、室内温度
と同時に湿度も上昇しますので、過乾燥の心配は少ないですが、過剰な加湿状態を招き、窓や壁
体内で結露が発生する可能性が高くなります。

今回、ペレットストーブを設置した場合は、乾燥気味になることが予想されますので、加湿器の設置
をお願いしておこうかなと思います。

ちなみに、さいかい産業さんの輻射熱式のペレットストーブだったら、ストーブの天板面が高温に
なるので、お湯を沸かしたりする事で蒸気を得れたのですが、今回は温風(速暖性)を優先した
タイプの導入を検討しています。


●設置費用(本体と施工費)などなど

ペレットストーブは、さいかい産業のSS-1で検討。

実物の見学に行ったタカハシ工房(偶然にも同じ猪名川町内にありました)さんに聞くと、
本体が25万円(税込)、設置費用(材工共)で10万円ほどということだったので
合わせて35万円ほど。

また、猪名川町は薪・ペレットストーブの購入・設置に対して助成を行っているので、
それを利用する予定です。

設置工事費の1/3までで、最大10万円まで。

さいかい産業さんのSS-1というストーブは比較的コストを抑えられた機種ですので、
ほとんどの製品が満額の10万円までの助成を申請出来るんじゃないかと思います。

なので、設置費用の実費はおおよそ25万円ほどになる予定。
(いろいろと申請手間はありますが、、、)

上にも出てきた”パナソニックのインバーター冷暖房除湿タイプ ルームエアコン CS-X805C2 ”
の実勢販売価格が25万ほど(価格ドットコム調べ)ですので、助成金があれば同じくらいの
負担で導入する事が出来そうです。

ちなみに、ガスファンヒーターや石油ファンヒータ-は最新機種でも5、6万台で購入出来ます。


●ペレットストーブの燃費(燃料費)イメージ

我が家の昨冬(暖房をよく利用する12月から2月)の電気代は12月が185KWh、1月311KWh、2月307KWh。
暖房も冷房もしない中間期(5から6月)の電気使用料が101KWhですので、単純にその差を暖房使用量とします。

すると、、、12月が84KWh、1月210KWh、2月206KWh。
合計はちょうど500KWh = 432500kcal

我が家はエアコンの温風が苦手でして、暖房は電気ヒーターのみ。※ガスも無し

なので、、、
電気:865kcal(1kWh)/22円 ≒ 40kcal/円 で上記金額を割ると、、、

432500kcal ÷ 40kcal/円 ≒ 10800円
12月から2月の間に10800円を暖房費に使ったという感じです。

で、これをペレットの発熱量で計算してみると、、、

432500kcal ÷ 88kcal/円 ≒ 4900円
電気ヒーターと同じ発熱量を得た場合は、これくらいの金額になるイメージです。


●まとめ

ヒートポンプ式のエアコンと比べると、ランニングコストは掛かる。(イニシャルコストはほぼ同じ)
なので、月々の料金を最優先に考える方は、エアコンの導入がベストかなと思います。

ただ、現在の原子力発電の停止・廃炉が望まれる社会情勢を鑑みると、電気料金はまだまだ上昇する
可能性があります(それでもエネルギー効率は良さそうですが)。

石油や天然ガスの価格もどう変動するかは分かりませんが、有限な資源である以上、人口が増えていく以上
燃料費が下がっていく事はないと思われます。

それであれば、身近にある資源。
杉や桧の間伐材、里山の保全作業で伐採された木々(クヌギやコナラなど)でつくられた薪やペレットを
使っていく事は、長い目でみれば安定したエネルギー、暖房方法になるのかもしれません。

遠くの国から運ばれてきたエネルギーを使うのではなく、身近なエネルギーに移行する(出来る)時代
が来ているのかもしれません。

自分が住む地域の山から伐採した木々が暖めてくれていると思えば、山との距離もまた近づいてくるような気もします。

っと、なんだかんだと長い内容になってしまいましたが、、、

ペレットストーブのある暮らしはどうなのか?

燃費以外にも暮らしてみないと気づかない良さ・悪さもあるはずです。
私自身も分からない事がたくさんありますので、友人宅でいろいろと体感して見たいと思います。
(決して、友人を実験台にするわけではありません笑)

また、設置の様子や、実際の燃費・暖まるスピード等の生活に即したデータ・感想をお伝え出来ると思います。

マンションリフォームでも住戸によっては実現出来るかも、、、いつか提案してみたい。
マンション設置に向けて、着火時の煙量などもしっかりとレポートしようと思います。

ではでは。


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