いろはにほへとちりぬるを・・・の後(能勢町 凸凹工房)

こんにちは。アイシンク建築設計事務所の池田です。

本日は朝から能勢の凸凹工房の現場へ。
この時期の早朝は寒いですが、空が澄んでいてとても気持ち良いです。

大工さん達と缶コーヒー片手に喋っていると、土台を積んだレッカー車が到着。
全面道路は坂道なので電線が近くに感じますが、うまくかわして土台が搬入されていきます。

建物面積は218㎡とボリュームありますが、住宅のように細かく間仕切りられていないので
いざ搬入されると土台の量も少なく感じるほどで、滞りなく搬入作業が終了。

梱包をあけて、図面通りに土台を配っていきます。

図面上、建物のX通りには「い・ろ・は・に・・・」と文字が配られていて、土台に記された
文字と照らし合わせて配っていくんですが、今回の建物は間口30mちょい。

一般住宅ではなかなかあり得ない長さなわけでして、そうなると分かりやすくする為の文字配列が
まったく分かりやすくないという(笑)

「いろはにほへと ちりぬるを」くらいまではぱっと出てきますが、その後が分からない(汗)

「わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせすん」

一番端の文字が「あ」となっていましたが、もうちんぷんかんぷんで土台片手に右往左往(笑)

四苦八苦しながら土台敷きをお手伝いしながら、そういえば「いろはにほへと・・・」ってなんだろうと。
子供の頃、ケイドロの組分けで知らずしらずのうちに使っていましたが、その意味はよく知らない。。。

平安時代末期に流行。
『涅槃経(ねはんきょう)』の
「諸行無常 是正滅法 生滅滅己 寂滅為楽」を表すと言われる。

色は匂へど 散りぬるを
香りよく色美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう。
諸行無常(しょぎょうむじょう)

我が世誰そ 常ならむ
この世に生きる私たちとて、いつまでも生き続けられるものではない。
是生滅法(ぜしょうめっぽう)

有為の奥山 今日越えて
この無常の、有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて
生滅滅己(しょうめつめつい)

浅き夢見じ 酔ひもせず
悟りの世界に至れば、もはや儚い夢を見ることなく、現象の仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である。
寂滅為楽(じゃくめついらく)

土台敷きをお手伝いした結果、悟りを開きそうになりました。

土台下には基礎パッキンを敷き詰め。
配っていた土台をアンカーボルトに合わせて穿孔し、仕口・継ぎ手加工が施された土台同士を掛矢で叩き込んで繋げていきます。
最後はバネ付き座金とボルトで基礎と一体化させて、昼過ぎには土台敷きも無事に完了。

夕方頃に東山材木店さんにお願いしていた構造用合板(3*6・3*9)が到着。

予算のこともあって、ギリギリの数で注文しましたが、、、搬入される様子を見ながら
「足りないかも・・・」とヒヤヒヤしております(汗)

3*6は近くのホームセンターで買えるけど、3*9が足りなくなると困るなぁ。。。

さあ、明日も引き続き建て方!今日と違い、かなりハードな一日になる気配。
無事に上棟まで終えることを祈りつつ、邪魔にならないようにお手伝いしときます!