工事は内装仕上げへ移り、壁紙張りがスタート(西宮市 マンションリノベーション)

こんにちは。i think建築設計事務所の池田です。

今日は朝から晩までPC作業だ!っと意気込んでおりましたが、どうにも肩こりがひどく集中出来ない
ので、気分転換に?内装工事に移った西宮市山手のマンションリノベ現場へ。

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8月のお盆明けに大工工事が始まった「窓際造作ベンチと多様性のある小リビングを持つ住まい」の
リノベーション工事もメインである大工さんの木工事を終えて、木の住まいとしてのカタチが出来上がり
ました。

ここからは内装工事と生活する為の機能(設備)を足していく作業になります。
上↑では、まだまだ現場感が漂いますが、ここからの仕上がりスピードはとても早く感じられますので、
私自身も現場確認が特に愉しくなる時期です(笑)

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内装工事(珪藻壁紙張り)の前に、まずは大工工事で気になっていた箇所の仕上がりをチェック。

キッチンからパントリーへの開口上部はR加工を取り入れてみました。
「建具を入れるほどでもないけど、生活空間とはなんとなく区別しておきたい」そんな感覚で、
ワタシ的には可愛らしくという意匠性よりかは、機能性を意識した結果。

ちなみに、R面加工された部分には、現場監督さんから、、、「できるだけ自然に丸く!」という
なんとも味のある、愛のあるメッセージ付き(笑)左官職人さん、「できるだけ自然に丸く」で
お願いします!

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洗面のタモ巾ハギカウンター。
久しぶりにタモ材を使っているのですが、木目・色合い共に主張しすぎず、周りを引き立ててくれる
木材だなと改めて思いました。天板の開口には、CATALANOというメーカーの洗面器が嵌め込まれます。

初めて扱う製品(しかもイタリア製)でしたので、機器・付属金物の選定にかなり戸惑いましたが、
なんとか無事に納まってくれそうです。無駄のないフォルムで木の住まいとの相性も良さげですので、
取付け後の様子、楽しみにしていてください。

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TOTOのハーフユニットバスを使った木+タイルの浴室もカタチが出来上がっています。

洗面脱衣室をコンパクトに収めた分、天井の杉羽目板やトーメイガラスを用いる事で空間が繋げて、
視線の抜け・開放感が感じられるように工夫してみました。

また、この住戸は角部屋で開口(特に掃き出し窓)が多いのが特徴で、開口からの陽射しを浴室にも
取り込めるように計画しています。

夜景、星空を眺めながらの入浴も良いですが、個人的にはお昼(か夕方)に陽射しが差し込む中
湯船に浸かるのって、すごく贅沢してるように思うんですよね。いずれにせよ、気持ちのよい入浴
ライフを愉しんで頂けそうです。

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造作キッチンのステンレスカウンターも据え付けられています。
いつもはシゲル工業さんの製品(セミオーダー)を使っていましたが、こちらでは施主さんのご要望
もあって、松岡製作所というフルオーダー(プログラミング・レーザー加工・折り曲げ・溶接・研磨)
のステンレスカウンターを使っています。

養生を取って素地(ステンレス面)を見てみたかったですが、まだしばらくは作業が続くので我慢。
排水口の一体溶接が素晴らしいそうですので、養生が取れ次第じっくりと見学しようと思います。

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さて、話題を内装工事、珪藻壁紙張りへ。

今回、壁面は珪藻土(エコクイーン)左官塗りとしますので、天井のみの施工となり、
石膏ボードのジョイント部・ビス頭がパテ埋めがされています。

ああ、最近クロス職人さんが使っているクロス糊付け機が気になる。
あの操作パネルにどんな機能が詰まっているのか、気になる。。。最新機種なんかはPCとの通信機能
もあったりして(どう使うかは不明ですが)そんな所も気になる(笑)

ちなみに、今回も東リ 珪藻じゅらく WEN1603 を使用。
何か良いのないかなーと探したりしますが、なかなか上回る質感の製品がなく、引き続き採用中でございます。

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施工は大きな面がある南側のLDKから進められています。
壁面がまだ石膏ボードの素地色ですので、天井の珪藻壁紙がより白く、映えて見えますね。

これだけでもだいぶ住まいらしく、明るく感じられるようになりました。
クロス工事は今日ほぼ終了。明日(明後日?)からは壁面の珪藻土左官工事が始まります。

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今回は日本ケイソウ土のエコクイーン NSZ-2。
白にちょっぴりグレーが入った落ち着きのある色合いですね。

週末には左官職人さん指導の下、施主さんにも珪藻土塗りにチャレンジしてもらいますので、
その模様もまたブログでお伝え出来たらなと思います。