杉フローリングは養生されて、壁・天井の下地づくりへ

こんにちは。アイシンク建築設計事務所の池田です。

9月に入ったもののまだまだ暑く、夏を過ごしいるかのよう。
木のマンションリノベーションが進む西宮市の現場も暑く、大工さんには十分に注意して作業
を進めてもらいたいなと思います。

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さて、現場では乾式遮音二重床、杉フローリング張りが終わり、天井下地が進行中。
カシラゲ大工(背の高い方)の手が空いているようで、助っ人で現場に入ってくれています。

どちらもマンションリノベーションの現場に慣れていますし、取り合いに少ない天井の下地作業
を二人でやると早い早い(・_・;)現場を見ている間にも、どんどんと下地が組み上がっていきます。

ちなみに、今回の天井高さの設定は、、、2パターン。
① 過ごす時間が長いLDKやフリールームは、240cm(235cmへ調整かも)
② 洗面やトイレ、廊下、籠り空間の小リビングは、220cm(洗面・浴室はFL+10cm)

洗面・浴室、玄関土間は床高さ(FL)が変わるので、天井高さが異なりますが、下地ラインと
しては同じで、作業も手早く進められる一つの理由かなと思います。

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元洗面・浴室が設置されていた場所のみ、スラブ(コンクリートの床)が下げて打たれています。
こうする事で床下に排水経路が確保出来て、全面バリアフリーの水回り空間となっていたわけです。

こうした段差がある場合、二重床は長いボルト脚に付け替える事で、対応するように出来ています。

ちなみに、、、ですが、この住戸は最上階なので問題ありませんでしたが、下階ではこのスラブの
下り分が出っ張ってきます。水回り位置を変更する場合は、その出っ張りを頭に入れて計画して
おかないと痛い目に合った合う事も、、、あります。

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乾式二重床とスラブ(コンクリート床)の間には、西側の掃き出し窓に寄せて設けた洗面・浴室からの
排水配管が仕込まれています。給水もこの空間を使って、新しく配管し直しています。

また、この住戸のポイントでもある”水回り設備の移動”は、この躯体下り空間があったからこそ実現
出来たわけです。

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床高さが変わる(FL+10cm)洗面脱衣室・浴室となる場所は、配管の仕込みもあったので、
乾式二重床は未施工。ねずみ色の配管が排水、青色が給水、ピンクが給湯となっています。

以前までは床下空間がありませんでしたので、天井裏配管となっていましたが、このリノベー
ション工事を機に、床下配管へと変更しています。

ねずみ色の排水配管は二重床の下を走り、さきほど出てきた躯体下りの空間に入り込み、排水
竪管へと接続されていきます。

見えなくなる部分ですが、給排水配管や電気配線、排気ダクト等、こうした仕込み作業も順調に
進んでいます。では、また現場向かいましたら、ブログ更新いたしますm(_ _)m

窓際造作ベンチと多様性のある小リビングを持つ住まい(兵庫県西宮市)
完成写真はこちら↓の画像をクリックしてください。

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