-終了しました-大きな土間収納がある自然素材リノベーション完成見学会のお知らせ
大阪市東淀川区の木のマンションリフォーム工事は大工さん始めとする職人さん、
現場監督さんの丁寧な段取り、また近隣住居者さまのご協力のお陰で順調に進める事が出来、
残すは照明器具・設備機器の取付、美装工事ばかりとなりました。
この度、施主さんのご厚意で、この無垢の素材・自然素材をふんだんに使ったお住まいの
完成見学会をさせて頂ける事になりましたので、木の住空間に興味をお持ちの方、どんな
リフォーム・リノベーションが自分に合っているのかとお悩みの方にはぜひお越し頂きたいと思います。
大きな土間収納がある自然素材リノベーション 完成見学会
日時:12月19日(土)13時~17時
12月20日(日)10時~17時
場所:大阪市淀川区
御堂筋線 東三国駅より徒歩5分
JR東海道本線 東淀川駅よる徒歩15分
近隣にコインパーキング有り
お申し込みは下記アドレスに”見学会参加”とメールをお願いします。
ikeda@ii-think.com
若しくは、施工をされた藏家さんのフェイスブックページのイベントの
”参加”をクリックして、ご参加申し込みをしてください。
http://tinyurl.com/yodogawaku-mt-openhouse
追って、現場住所などの詳細をお送り致します。
工事中の様子はこちらから↓採寸調査、プラン提案から今までの工事進捗をご覧頂けます。
https://ii-think.com/archives/category/yodogawaku-mt
無垢材の柔らかな手触り足ざわり、杉材の心地の良い香りは、パソコンやスマホの画面からは
どうしてもお伝え出来ません。
ぜひ、お越し頂き、皆さんに備わった五感を使って、木の住まいの良さを感じてみてください。
実際に木の住空間を見て、施主さん・OBさん、工務店さんの声を聞いて、自然素材で包まれた
空間の香りを匂い、無垢材の柔らかさを肌で感じて、、、味覚は、、、どうしましょ(笑)
実際に、無垢材を噛じってもらうわけにもいきませんし、、、意味合いが変わってきますが、
木のマンションリノベーションに関するいろいろな情報を聞き噛じってもらうと言う事で。
さて、まずはこちらの現場の概要を少しご紹介します。
場所は大阪市淀川区に建つ、築21年の大規模な鉄筋コンクリート造マンションの一室。
60㎡弱の専有部分を一度、コンクリートの状態まで解体し、木の住空間にリノベーションしました。
細かく区切らた間取り、収納スペースの少なさ、傷みが目立ち出した新建材のお住まいに不便・不満を感じて
いたご様子で、家族構成・生活スタイルに合った、暮らしやすい空間へのリフォームをご希望されていました。
後日に工務店さんと採寸・調査、ヒアリングをさせて頂き、永く親しんで頂ける無垢の木材などの自然素材、
そして動きやすい生活動線、動線に絡めた収納スペース、通風、断熱、結露、カビなどなど、、、マンション住戸
ならではの改善ポイントをしっかりと意識しつつ、ご夫婦二人に合った住空間をご提案させて頂きました。
ざっくりとではありますが、今回の木のマンションリノベーションのポイントをご紹介させて頂きます。
遮音二重床と幅広・厚み3センチの杉フローリング
タケムラ工業の桧間伐材とセメントで出来た二重床”ジャストフロアー”
マンション(共同住宅)で床に表面の堅い素材を使う場合は、下階への遮音対策が必須になります。
マンションに住んだ経験のある方はご存知だと思いますが、マンション(共同住宅)には”管理規約”
という、暮らしのルールブックのようなものが定められています。
その中でリフォーム・リノベーション時の下階への遮音対策(遮音性能の確保)が謳われています。
今回のこちらの現場でも当然、そうした決まりがありましたので、遮音性能を確保する為にタケムラ
工業のジャストフロアーという二重床を用いました。現在の遮音性能基準である”⊿LL等級”にも対応
しており、遮音という把握し難い分野だからこそ、遮音対策に関する実験に基づくデータ・ノウハウ
があり、信頼のおける製品を使うようにしています。
また、リフォームでは住戸内の水やお湯の配管を出来る限り、取り替えるようにしています。
大規模なリフォームでなければ、取替える機会がありませんし、接続箇所の少ない樹脂配管に
取替えておくことは配管からの水漏れを抑制する事が出来ます。
「マンションリフォームの肝、遮音乾式二重床」 → https://ii-think.com/archives/1148
中低温でしっかりと乾燥された厚み30ミリの奈良県材杉フローリング
床の仕上げには、奈良県吉野の丸岡材木店さんに製作をお願いしている杉フローリングを用いました。
特徴としては、中低温のボイラーで材木内の水分(含水率)を落としているので、杉特有の美しい
色合いをしっかりと保っています。
赤っぽいピンク色の杉材も経年変化(日焼けなど)でキャラメルの様な濃い色合いに変わっていく
ものですが、これもまた無垢材の楽しみ方の一つになるのかなと思います。
また、乾燥がしっかりとされている事で、無垢材ならでは反りや収縮が起こり難くなっています。
もちろん、自然相手の事になりますので”ゼロ”とは言えませんが、室内湿度が下がりやすい(乾燥しやすい)
マンション住戸でも、生活に支障のあるほどの反りや収縮が起こった事がなく、そうした経験から
信頼してこの杉フローリング材を使い続けています。
また、厚み30ミリの杉フローリングはたわみ難く、遮音性能の向上にも役立っています。
「大工さん&現場監督さんとで現場打ち合わせ」 → https://ii-think.com/archives/1232
動線・通風を意識した、どこからもアクセスしやすいプラン
二本の家事・生活動線と生活スタイルの変化に備えた一本の隠し動線
マンション住戸のリフォームで重要なリフォームポイントになる、生活・家事の動線の確保。
部屋数の確保を重視するばかりに、動線が取れずに不便な間取りになっている住まいをよく見かけます。
”キッチンと水回りを行き来出来たら、、、”とか、”洗面や寝室と収納スペースが繋がっていたら、、、”
と、どなたも理想の間取りをイメージされた事があるかなと思います。
今回のリフォームではヒアリングからご夫婦の生活をイメージし、その動線上水回りや収納をプランしていきました。
家事動線としては、キッチンから洗面へ、洗面からLDK又はウォークインクローゼットへ、ウォークインクローゼット
から土間収納へ、土間収納から玄関へ、とどこからもアクセスしやすい動線を意識しました。
生活動線としては、玄関からLDKまで壁面をまっすぐに揃え、寝室やトイレ、洗面に面するすっきりとした動きやすい
動線になる事を意識しました。
また、将来の生活スタイルの変化にも対応出来るように寝室とLDKを繋ぐ動線(通風経路)も確保しています。
一人で格好良く、隠し動線なんて呼び方しています(笑)
もう少し先、LDKの一角で一緒に就寝される”ワンルームの暮らし方”をされる場合は、LDKが手狭になりますので、
寝室だったスペースをセカンドリビングとして使う事で、生活スタイルの変化に対応出来るように考えてみました。
東西をシンプルに繋いだ動線は、通風の経路としても有効
東西の開口(掃き出し窓や腰窓)は対面している事が多く、開口部をつなぐ線上に動線を配置する
事でマンション住戸内でもしっかりと風を通す事が出来るようになります。
これもまた、壁で細かく区切られた間取りではなかなか難しい事ですが、プラン時から動線・通風を意識
した設計を行えば、熱気の籠りや湿気の滞りのない住空間に近づける事が可能になります。
夏季に外気をしっかりと取り込めるようになる事で、体感温度も下がりますので、OBさんからは
”冷房稼働期間が少なくなり、電気代の節約が出来た”というお声を頂戴した事もあります。
「ボード張りに進み、大工工事も終盤に」 → https://ii-think.com/archives/1381
樹脂内窓による断熱・結露対策と珪藻土のカビ抑制
熱損失の大きな開口部は樹脂製の内窓で断熱補強と結露抑制
コンクリートで出来たマンションは、気密性が高く(隙間が少なく)換気扇を回したり、計画的な換気を
行わなければ、室内で発生した水蒸気(湿気)を外部に排出し難くい状況になります。
加えて、築年数の経ったマンションの開口部のガラスは3~5ミリと薄く、表面温度は外気温に近くなり、
冬場は室内の暖かく湿った空気がガラス面に触れる事で、みなさんを悩ます”結露”が発生する事になります。
その結露を原因として窓枠回りにカビが発生したり、放置していれば腐朽菌が窓枠を腐らせたり、、、
っという状態を見た事も何度も目にした事があります。
そうした開口部の断熱補強・結露の抑制として、樹脂製の内窓の設置をご提案し、設置する事になりました。
2枚のガラスの間に空気層を持たせたガラス(複層ガラス)の仕様で、断熱補助(と意匠的)な役割で
断熱ブラインドを設置する事になりました。
無垢材・自然素材に包まれた住空間には樹脂製のサッシよりも木製の内窓の方が見た目の相性は良いの
ですが、気密性の確保が難しい上に製作費用も高くなる傾向にあり、費用対効果を考えると樹脂製内窓
の設置をオススメしています。
強アルカリ性質の珪藻土(エコクイーン)でカビの繁殖を抑制
壁面の珪藻土左官塗り仕上げには、日本ケイソウ土建のエコクイーンという製品を使っています。
昔から建材として使われている漆喰は、空気中の炭酸ガスを取り込む事で硬化します。
それに対し、珪藻土の主成分である珪藻(藻類の化石)いう素材には硬化性質はありませんので、この
エコクイーンは固化材として消石灰・白セメントが使用されており、漆喰と珪藻土のハイブリッドの様
な左官製品となっています。
また、消石灰を固化材に使う事で強アルカリ性を示し、カビ菌糸は強アルカリ性の環境下では繁殖が
難しいことから抑制につながると思い、カビでお困りの方にはこの漆喰・珪藻土塗り壁をご提案をしています。
ただ、珪藻土の塗り壁にしても、環境によってはカビが発生したりする事もありましたので、珪藻土や
漆喰の塗り壁にすれば全て解決、っというわけではありません。
結露・カビ対策の基本は、通風や換気、温湿度計のチェックが重要だと思います。
今回の現場では、珪藻土の顆粒(ひとつひとつの粒のサイズ)が少し大きめの仕様を選んでいますので、
細かな凹凸のある左官仕上がりは、照明・日射の光を柔らかく拡散し、落ち着いた住空間を演出しています。
「珪藻土左官塗りの色合い・仕上げのお打合せ」 → https://ii-think.com/archives/1395
現場に合わせてつくる造作収納と杉のすのこ式ウッドデッキ
大工さんが現場でつくる、スペースを無駄にしないシンプルな造作家具
マンションリノベーション工事では、多様な間取りや住戸形状に合わせた造作家具を製作します。
用途や収納量などの打合せをさせて頂き、施主さんご家族に合った造り付けの家具図を作成し、
現場で大工さんに製作をしてもらいます。
細かな装飾などは出来ませんが、木の住空間との相性も抜群です。
また、造り付けの家具は無駄なスペースも少なく、シンプルで頑丈な家具に仕上がりますので、
木のマンションリノベーションのOBさんにも好評です。
今回の現場ではシナ合板や桧幅ハギ材を使った、造作キッチン(シンクとコンロが分かれた”Ⅱ型”)、
腰高のキッチン引出し収納、寝室のワークカウンターを大工さんに製作してもらいました。
大工さんがつくった家具の仕上がりにも、ぜひご注目くださいませ。
見学会では家具図もご覧頂けるように、施工図面も展示させて頂きます。
「大工さんが現場つくる造作キッチン&収納」 → https://ii-think.com/archives/1407
バルコニーと室内の距離を縮める、スノコ式の杉黒心ウッドデッキ
バルコニーに設置した杉の黒心ウッドデッキは、スノコ式で製作されていますので、お掃除やマンション
の大規模修繕時などには、簡単に移動・撤去出来るようになっています。
また、室内の杉フローリング高さとバルコニーのウッドデッキ高さを揃えてる事で、視覚的な広がりを
感じられるようにしてもらっています。ちょっとした事ですが、高さが揃う事でバルコニー(外部)との
繋がりがぐっと近づいてくるように感じます。
マンション住戸はバルコニーが深く出ている事が多いので、ウッドデッキを敷く事で室内から段差のない
半屋外のような空間が出来、ガーデニングなどを楽しみやすくなります。
デッキ材には、室内のフローリングと同じ奈良県産材の杉黒心材を利用しています。
カリウムを多く含み、アルカリ性質を示す事が多いようで、雨などで濡れる事もある
デッキ材に向いた材木になると思っています。
「木工事が終わり、内装仕上げへ」 → https://ii-think.com/archives/1487
大きな土間収納がある自然素材リノベーション 完成見学会
日時:12月19日(土)13時~17時
12月20日(日)10時~17時
場所:大阪市淀川区
御堂筋線 東三国駅より徒歩5分
JR東海道本線 東淀川駅よる徒歩15分
近隣にコインパーキング有り
お申し込みは下記アドレスに”見学会参加”とメールをお願いします。
ikeda@ii-think.com
若しくは、施工をされた藏家さんのフェイスブックページのイベントの
”参加”をクリックして、ご参加申し込みをしてください。
http://tinyurl.com/yodogawaku-mt-openhouse
追って、現場住所などの詳細をお送り致します。
工事中の様子はこちらから↓採寸調査、プラン提案から今までの工事進捗をご覧頂けます。
https://ii-think.com/archives/category/yodogawaku-mt
次回の木のマンションリノベーション開催は未定となっていますので、お忙しい時期での開催
となりますが、この機会に自然素材でつくりあげた住空間をご覧くださいませ。
当日、見学会会場にてお待ちしております。