名古屋モザイクアウトレットとモザイクタイルミュージアム

先日に久しぶりの遠出をして来ました。

以前から訪れて見たかった建築史家である藤森照信さんが設計された
岐阜県多治見市のモザイクタイルミュージアムへ。

そして、同じく多治見市にある笠原町で催されていた名古屋モザイクさん
のアウトレット販売会にも行ってみました。

ちなみに、モザイクタイル(=小形タイル)の素焼き(無釉)は明治頃から生産されて
いたようですが、現代製品のような釉薬が施されるようになったのは昭和初期だそう。

釉薬タイルの製品化を成功させたのが笠原町(2006年に多治見市に編入)出身の
山内逸三という人物で笠原町そして、美濃焼き地方におけるタイル産業の発展に貢献
したそうです。

ミュージアムにおいても多治見市、笠原のタイル生産の歴史を知る展示が多数あり、
”タイル”という素材をますます好きになる旅になりました。

開催時間との兼ね合いもあり、まずは笠原町で開催されている名古屋モザイクさん
のアウトレット販売会へ。

ちなみに、住まいづくりで用いるのはこの”名古屋モザイク”か”INAX(LIXIL)”
のどちらかですね。名古屋モザイクの方が海外の製品を数多く揃えていて、バリエーション
に富んでいる印象ですね。

タマネギのような形状とした”コラベル”というタイルはドラマなどでも有名になっていましたよね。



↑の画像は全て海外(イタリアとスペインだったと思います)の製品ですが、日本製品とはまた違った
色合いや質感に仕上がっているので、自然と目につきやすいように思います。

こうやって写真を並べると好みがよーく分かりますね。今、茶色系が自分の中のブームなんですよね・・・(笑)

アウトレット販売会の一部には、なんとなんと”無料コーナー(一人一袋)”も設置。
タイル好きの方やDIY好きの方!年に数回開催されているとの事ですので、ぜひぜひ訪れてみてください!

で、その後は同じく多治見市笠原にあるモザイクタイルミュージアムへ。
作品集や雑誌でしか見たことがなく、初めての藤森照信さん設計建築物となりました。

コンセプトや素材、納まりなど少しくらいプロらしい視線の事を書きたところですが、
実際に建物を目の前にすると、その迫力と異質感(でも馴染んでる)に圧倒されて、
一人でニヤニヤしていました(笑)

絵本や漫画の中の建物が飛び出してきたような、そんな印象です。

ちなみに、、、山のような形状は外観だけでなく、内部からもその形状が生かされた設計になっています。
これは山をモチーフにしたのではなく、タイルの材料である粘土を採る採掘場をモチーフにされているのだ
そう。異質でありながら、風景に溶け込んでいるよう思うのは、そうした背景があるからなのかもですね。

エントランス、っというよりも洞窟への入り口のような印象です。
カーブが特徴的な開口、栗の板戸に四角の窓がより一層建物内部の興味を
掻き立ててきます。

内部もちょこっとご紹介。
4階(最上階)が順路スタートとなっており、

4階でタイルを感じ
3階でタイルを学び
2階でタイルを知り
1階でタイルに触れる

そんな感じの構成になっているように感じました。
そうです。1階に降りてきた頃にはもうすっかりとタイルに魅了されているわけです。(笑)

わたくしもそのうちの一人なわけで、今日もデスクの上にタイルを飾りながら仕事に勤しんで
いる次第です。

っという事で、久しぶりの遠出のお話でした。