軽量鉄骨造戸建ての改修工事前の採寸&調査

こんにちは。
アイシンク建築設計事務所の池田です。

なんだか今年は雨が少ないような、、、そんな気がしていますが、
6月に入り季節はまもなく梅雨。雨は嫌いじゃないですが、野菜が病気に
掛りやすくなってくるので、しっかりと管理しないけいけませんね。

さて、ブログの更新が少し遅れてしまいましたが、先月(5月)の終わりに猪名川町の
中古物件の採寸・調査をしてきました。

まだ物件の決済・お引き渡しが済んでいませんので、不動産屋さんに解錠を依頼。
出来るだけお待たせしないよう、急いで作業に取り掛かりました・・・が、それでも
やっぱり2時間は掛かります(汗)

話変わりますが、、、
宅地建物取引業法の改正(施行は平成30年4月から)で既存住宅の売買時における重要事項説明
において”建物の状況を説明する義務”が付加されるようで、今後はますます住宅のインスペクション
(診断業務)が注目される事になりそうです。技術者講習も開催されているので、一度受けてみよう
かな。

閑話休題。採寸はリノベーション工事を依頼予定の工務店さんにお手伝いしてもらい、マンションリノベ
時と同じ要領で各室を測っていきます。建築時の図面が無い、、、との事でしたので、採寸しつつ耐力壁
などの撤去不可の部分を探りながらの採寸作業となりました。

採寸後は二階収納の点検口から小屋裏空間をチェック。
目視ですが、現状は雨漏りの様子はなし。軽量鉄骨の構造体の錆等も無く良好な様子。

ただ、、、5月の快晴ではありましたが、(放射温度計を忘れて未計測ですが)かなり暑い。
それと気になったのが、天井裏に敷き込まれている断熱材の表面に発生しているカビ。

1階を中心としたリノベーションを想定していましたが、小屋裏への換気システム設置(現状は
軒天の換気見切り部材で吸排気している様子)と断熱補強(取替)は必須かなと。

キッチンから床下へ潜って、各設備機器の排水位置の確認も行いました。
同時に、建築図面がないので当然、基礎伏図もないわけでして、、
今回のリフォームで玄関土間の拡張もイメージしていたので、現状の基礎の立上り位置
もざっくりとですが、確認しておきました。土間の拡張、、、ちょっと難しいかなぁ(汗)

また、今回の改修の大きなポイントになるであろう階段。現状は一階ホールから繋がりますが、
施主さんのご要望はLDK内から繋がるようなイメージ。直階段やかね折れ階段に架け替えたい
ところですが、水平ブレースが入っている事が予想されるので、同位置での検討になるかなと
思います。

一階は既存の和室を撤去し、どこにいても家族の気配が感じられるようなLDK空間に。
先日の広葉樹フェアで選ばれた長さ2,6mあるウォールナットのダイニングテーブル
(兼ワークテーブル)をどこ位置に計画するか、がリノベーションプランのポイント
の一つになりそうです。

耐力壁等の採寸・調査で分からない部分は、決済後に部分解体を行う予定にしていますが
スケジュールも事もあるので、様々な事を想定しつつプランニングを進めていく事になります。

”中古戸建て+リノベーション”
今回の施主さんのような若い世代の住まい探しにおいては、新築戸建て・新築マンションに並ぶ
選択肢の一つになってきていると思います。特に猪名川町のような郊外の住宅地は自然も多く、
ゆったりとした子育てをするには最適ですし、中古不動産も手に入れやすい価格の物件が多く、
リフォーム費用を含めても不動産取得の負担を軽減する事が出来るのかなと思います。

住まい探しのプロセスや悩みどころ等を記録して、これから同じような郊外住宅地で住まいを
探される方の参考になるような情報を提供出来るようにしたいなと思います。