構造材の刻み(兵庫県 空き家活用)

こんにちは。
兵庫県の片隅、猪名川町に拠点を置くアイシンク建築設計事務所の池田です。

今日は猪名川町の空き家カフェ改修の続編。納屋建築の続きでございます。
前回は、建物の位置を出し、束石(基礎)を設置したところまでで作業終了でした。

この日は、豊能にある加羽根大工さんの工場にお邪魔して、納屋に用いる構造材の刻みをお手伝い。

構造材は加羽大工がどこかの解体現場に頂戴してきたベイマツの120角を再利用。ありがたいです。
この120角の材を柱と梁に用いて、片流れの構造体を組みます。

前日までに墨付け(加工部の印)をしてくれていたので、この日は機械で!手で!どんどんと刻みを
していく日となりました。

私の役割は角ノミという工具を用いて、土台や梁、母屋にホゾ穴を開けていきます。

一度では貫通しないんで、片面を加工したらをひっくり返してもう片面から加工。
加工・・・反転・・・加工・・・反転・・・加工・・・の繰り返し。

開口は大きすぎてもダメ、小さすぎてもダメ、、、理屈は分かっているのですが、
経験がないので加工精度がどんなものか心配しながらの作業となりました(汗)

角ノミで出来た開口は荒々しい状態になっていますので、突きノミでささくれやバリを取り除いていきます。

加羽大工が墨付けした箇所に工具で穴を開けただけなんですが、個人的にはすごく作業している気分(笑)
両端のホゾ穴に柱、中央のホゾ穴に小屋束が入って、、、っと建て方をイメージしていると、繰り返しの
作業も楽しくなってきますね。

加羽大工は柱のホゾ加工、土台や大引の腰掛け蟻継ぎ加工に集中。

工場には、ノミを叩く”カンカンッ、カンカンカンカンッ”という心地よい音が響いてい・・・・
たのもつかの間、日が暮れ出して焦ってきたようで、途中からすんごい早いリズムのカナズチ音が
鳴り響いていました(笑)

夜8時頃には加羽大工の手加工も終え、刻みは完成!
短い材はわたくしの軽トラに、長い材は加羽大工のバンに積み込み、無事に終了しました。

少しのお手伝いでしたが、実際に手を動かす事で”構造材を刻む・組む”という事が少し身近に
感じられるようになりました。いろいろと大変ですが、たくさんの事を学ばせてもらう毎日です。

いつかは墨付けも自分でやってみたいなと、企み中(笑)

明日は8時から建て方、、、お昼までには終わるかなぁ。。。
遣り方の精度が不安ですが、、、二人しかいませんが、、、どうにかなるでしょうか!!

では、また!