既存窓は枠造作で一体感のある印象に

写真アルバムは画像をクリックしてください

こんにちは。
アイシンク建築設計事務所の池田です。

少し暖かくなったなぁ。っと思っていたら、またしてもかなりの冷え込み(・_・;)
2月に入ってからの寒暖差はなんだか堪えますね。。。

寒いと出不精になってしまうわけですが、室内でも何か新しい事が出来ないかなと思い、、、
思いついたのが以前から興味のあった”木のスプーンつくり”。

とはいえ、何から始めようかしらと悩んで私は、宝塚で家具の修理・製作をされている”capra
さんにカトラリーつくり方を教えてもらいに行ってきました。

時間は掛りますが、、、出来た時の嬉しさがすごい(笑)
今回は栗の木でつくりましたがその他の樹種、あるいはフォークやナイフにも挑戦していきたい。

既存の印象が残る窓(共用部)を設計の工夫で刷新する

さて、先週の土曜日に木のマンションリノベーションが進む大阪市阿倍野区の現場監理へ。

窓枠や鴨居・戸当の建具枠等、細かな造作作業が続いていますので、ぱっと見の変化が少ないで
すが、少しずつ着実に木のお住いらしくなってきています。

今回は、LDK(新築時は洋室とダイニング)にある二箇所の既製窓に着目。

新築時の各室における採光面積の確保等の理由があったんだろうと思うのですが、腰窓の設置
高さが異なり、空間を繋げるとその違いが目立ちます。

窓はマンションの共有部にあたりますので、床、壁や天井、設備機器のように取替が出来ないのは
しょうがないのですが、設計を工夫する事で既存窓のイメージを刷新する事が出来るかなと思います。

断熱ブラインドで開口部の高さを揃え、すっきりとした印象に

LDKにある元洋室の腰窓。元ダイニングにある窓と比べると、少し高い位置に設置されています。
別々の空間であればさほど気になりませんが、一つの空間にまとまるとものすごく気になる(・_・;)

間取りや動線、設備機器を再構築し、すっきりとした印象の住空間になるのに、この窓のチグハグ感を
放おっておくわけにはいきません(笑)で、どうしたら馴染んでくれるかなーと悩みまして。。。

●窓枠の高さを揃えて、横のラインを強調させる
●窓造作を工夫して、ブラインドの設置高さを揃える

↑この二つを取り込めるような窓枠の造作を考えました。

窓の上枠は梁から少し突き出す事で横のラインが強調されるように。
窓の下枠は低い方に合わせる事でブラインドのサイズが同じに、見た目が統一されるようにしました。

まだ途中なので木部の印象が強く感じますが、内窓や断熱ブラインドが設置されれば横のラインが強調
され、窓辺の統一感が感じられるようになると思います。効果を感じられるまで、少しお待ちを(笑)


バルコニーの無い窓の開口部を絞る事で安心感を出す

L字になっている窓のコーナー部分には、工務店さんの秘蔵?の台湾桧 150mm柱材を用いて、
二面の樹脂製の内窓と断熱ブラインドを納めていきます。

本来、開放さや視線の抜けを得ようとして計画されたL字窓だと思うのですが、5階でバルコニー
無しの窓は感覚的に恐い。この住戸では少し遮る事で安心感を得られるようにしたいという意味
合いもあって、L字の角に大きな材を立てるようにしました。

っという趣旨があるものの、存在感があるといえばありましたが、施主さんがとっても喜んでくれ
ている様子を見て、安心しました。貴重な材を提供してくれた工務店さんにも感謝感謝です。

前回のブログ(格子間仕切りの視線の抜けと目隠しのバランス)でもご紹介したフリースペース
の縦格子。裏面に反り留めの桟も組み込まれて、こちらの造作は無事に完了。
裏桟を入れるようにお願いしたものの、無くても問題なかったのかなと少し疑問(・_・;)

大工さんによる工事もいよいよ終盤!引き続き、よろしくお願いしますね。
残すは、ステンレスカウンターの造作キッチンと吉野桧のカウンター収納&ワークカウンター。
次回の現場監理でご紹介出来ればなと思います。では、また!