日本民家集落博物館(豊中市 服部緑地)

こんにちは。アイシンク建築設計事務所の池田です。

秋雨前線が停滞し、お天気の悪い日が続くそうで・・・
気温も下がり、動きやすくなったのに、外での作業が出来ずでモヤモヤ。

が、その間にこちらも停滞していたホームページ&資料製作を進める時間が
出来たと思い、その作業に充てる事にします。

さて、先日ですが大阪府豊中市に用事があり、少し時間があったので服部緑地内にある「日本民家集落
博物館」を訪れてみました。

こちらは、日本各地の代表的な民家を移築・復元し、当時の生活用具や農機具と一緒に展示されており、
日本で最初(1956年/昭和31年)に設置された屋外博物館となっています。

岐阜県の”白川郷”や岩手県”南部の曲家”は、建築士の学科試験でも出題されるくらい日本の建築史において、
地方の風土や慣習、当時の暮らしぶりを感じる事が出来る重要な建物と言えます。

数年前にも訪れた事があったのですが、今の自分にはこの建物が「どう見えてどう感じるのかな」と思い、
ワクワクそしてドキドキしながら、久しぶりに見学してきました。

館内をぐるぐると回っていて感じた一番の違いは、、、
ここ数年”野菜つくり”や”お米つくり”を勉強・経験したせいか、建物内に展示されている農機具への関心
が大きい事に自分自身でびっくり(笑)

以前は、素通りしていた農機具の展示コーナーでかなりの時間を要しました。
様々な形状の鍬や鋤、脱穀機、唐箕、石臼にうっとりしつつ、気づいたのはその形状のシンプルさ。

これはほとんどの民家にも同じ事が言えて、馬や牛の居場所、農機具の保管場所、収穫物の保管場所、
そして、炊事場との動線が風土や風習をかみしつつ、シンプルに動きやすく設けられている事に気づきます。

数年前は復元された民家の迫力や存在自体に興奮していましたが、今回は建物の間取りや展示品からそこで
どんな暮らしがされていたのかを自分なりに想像出来、その光景を思い浮かべる事で興奮していました(笑)

この言葉が正しいのかは不安ですが、民家には暮らしぶりを優先してつくられた美しさ「機能美」を感じます。

中でも、特に暮らしの背景を感じられたのが奈良県・大和十津川の民家(大阪府指定有形文化財)。

・山肌に沿って集落が点在し、山と川との狭い場所の建てられた為、横一列に部屋が並んだ細長い間取り
・谷側に大きなな開口部を設けて、山側はすべて板壁仕上げとして頑丈なつくりに
・屋根は吉野特産の吉野杉を用いたソギ葺き(薄い板を屋根にする工法)
・台風の影響を受けやすい地域性から軒下に板を張り巡らせて、雨水の侵入を抑制

移築された建物ですので、実際に雨が侵入した形跡や落石で壁が傷んだ形跡があったりするので、その当時の暮らしぶりや環境に対する知恵が感じ取れます。

室内の床は杉板張り。逞しさする感じる風合いに仕上がっていますね。
紀伊山中の建物だった事を考えると、住まいづくりで住まい手さんに提案している丸岡材木さんの杉フローリングとほぼほぼ同じ産地と言えます。

そう思うと、やっぱり木目もよく似ているような気がしたり。。。

この奈良県・大和十津川の民家以外に、館内には11棟の民家が移築復元されています。
約3万6千㎡と広い館内には梅、桜、竹、柿、その他多くの樹木や草花が植えられています
ので、お休みの日にのんびりとぜひ訪れてみてください。

■日本民家集落博物館(服部緑地内)■
■住所:〒561-0873 大阪府豊中市服部緑地1-2
■電話:TEL.06-6862-3137/FAX.06-6862-3147
■開館時間:9:30~17:00 ※但し入館は16時30分まで 
■休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)12月27日~1月4日
■アクセス:公共機関の場合 北大阪急行電鉄(地下鉄御堂筋線接続)「緑地公園」駅下車 西口を出て約1km
              阪急電鉄「曽根」駅下車 徒歩約30分 東へ約2km
     :自動車の場合  国道423号線(新御堂筋)から西へ約1km(標示有)。服部緑地第1駐車場が最寄り。
■ホームページ:https://www.occh.or.jp/minka/?s=index